注目チャート177|新光電気工業(6967)

皆さんこんにちは。

春は温かく様々な花が咲き、心も楽しくなる季節ですね。
桜の季節は終わりましたが、今度は街にはツツジが綺麗に咲いています。
赤やピンクや白色と、綺麗さを競っているかのような咲き方をしていますね。
春を謳歌したいところではありますが、厄介なことが二つ出てきました。

一つは、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が再度発令されそうです。
大阪府や兵庫県だけでなく、東京都や神奈川県や埼玉県なども発令されそうです。
発令されると昨年の4月、今年の1月に続き3度目となります。
ゴールデンウィークにも影響が出そうですね。

もう一つは、急激に気温が上昇してきたということです。
春を通り越して首都圏では25度以上の気温となり、
今年初めての「夏日」となりました。
ちなみに、昨年の東京の初の夏日は5月1日でした。
いかに、今年の気温の上昇スピードが速いかが分かります。
気温が上昇するとコロナ対策で着けているマスクによって、
熱中症になり易いということですから気を付けなければいけませんね。

今回はそのコロナ禍で外出できない影響が
逆に好業績に結びついている企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「新光電気工業」の日足チャートになります。

長野県長野市に本社を置く富士通株式会社の連結子会社です。
半導体用リードフレームやフリップチップパッケージなどの
設計・製造・販売を手掛ける会社です。

1946年に富士電機研究部長野分所の 施設・従業員を引き継ぎ、
「合資会社長野家庭電器再生所」が設立され、
改組・改称し「新光電気工業株式会社」が設立されました。

社会に変革をもたらす半導体テクノロジーを追求し、
イノベーションを生み出すことに挑戦している企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。

ただ、短期移動平均線が帯に接近してきています。
ここから短期移動平均線が帯に突入すれば上昇期が終焉します。
一方で、短期移動平均線が再度上向きになるとトレンドに勢いがでてきます。

短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、昨年の4月に発表された2020年3月決算の内容を見てみましょう。
売上高は1483億円、営業利益は32億円、最終利益は26億円でした。

では、次に21年1月28日に発表された4月から12月までの
第3四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は1354億円となり前年同期比でプラス26%、
営業利益は148億円と前年同期比で281倍となりました。
また、最終利益は109億円となり、前年同期比では171倍と大幅増加となりました。

部門別を見てみましょう。
部門は「ICリードフレーム部門」「ICパッケージ部門」
「気密部品部門」の三つとなり、
「ICリードフレーム部門」は自動車向けの需要が
減少したことで前年同期比では横ばい、
「ICパッケージ部門」や「気密部品部門」は
それぞれ約3割の増加となっていました。

新型コロナウイルスの感染拡大により
自動車・スマートフォン等の需要が減退したものの、
テレワーク、オンライン学習の拡大、
5Gの実用化などを背景に大幅な増収となったようです。
半導体の業界は浮き沈みが激しい業界であるイメージがありますが、
この好業績が継続するのかどうかに注目です。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2020年3月のコロナショックのときに、200日EMAを下回りました。
しかし、4月には再び200日EMAを上抜けてきました。
それ以降はしっかりと右肩上がりの展開となっており、
大局の上昇トレンドが継続しているのが分かります。

次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年の3月に第4ステージなりましたが、
それ以降は一度も第4ステージを付けていません。
一時的に第3ステージなる局面はありましたが、
ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」、
「1→2→1の押し目買い」パターンが続いています。

直近の動きを見ると、短期移動平均線が帯に接近してきています。
短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。
一方で、短期移動平均線が再び上向きになってくれば
4月の高値を更新するかどうかに注目が集まります。

現状の動きが一時的な調整なのか、
それとも、トレンド転換の始まりなのかを見ていきましょう。

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