注目チャート175|三菱UFJファイナンシャル・グループ(8306)

皆さんこんにちは。

3月3日は「ひな祭り」でしたね。
旧暦では桃の花が咲く季節だったことから「桃の節句」とも言われています。
ひな祭りは女の子の健やかな成長を願う伝統行事で、
ひな人形を飾り、白酒・菱餅・あられ・桃の花などを供えて祀ります。

「お内裏様とお雛様~」といった歌が聞こえてきそうですが、
2月が終わり3月になってくると、寒い冬がもう終わるという感じになります。
3月は「弥生」とも言いますが、草木がいよいよ生い茂る月という意味で、
旧暦でのことではありますが、徐々に梅や早咲きの桜が咲き始めており
春が近づいてきたようですね。

今年の春は未だコロナを克服していなければ、
お花見や卒業や入学、入社に伴うイベントなどは中止となりそうです。
非常に残念ではありますが、我々は近い将来コロナを克服し、
必ず日常を取り戻すでしょう。
そして、克服した暁には、自粛していた分だけ人との付き合いを大事にし、
イベントなどで大いに盛り上がりたいですね。

社会はコロナとの闘いが続いていますが、マーケットでは一足先に春を満喫しています。
主要米国株価指数は史上最高値を更新し、日本株は30年ぶりの高値となっています。
実体経済を考慮すると、とても今の株高を想像できませんが、
この先読みによってマーケットが動くという部分がマーケットの醍醐味となります。

今週はコロナ禍の影響を大きく受けた企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の日足チャートになります。

2001年4月、株式会社東京三菱銀行、三菱信託銀行株式会社及び
日本信託銀行株式会社が株式移転し、株式会社三菱東京フィナンシャル・グループとして設立。
2005年10月に株式会社UFJホールディングスを吸収合併し、現在の商号に変更。

グループの前身である三菱銀行は三菱商会(現在の日本郵船)から生まれ
三菱商事、三菱重工業と並んで「三菱グループ御三家」と呼ばれています。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、上昇帯が上向きになって間隔が広くなっており、
トレンドに勢いがあるのが分かります。

ここから上昇帯の上向きになり間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が上昇帯を下回ってくればトレンド転換となります。

短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、昨年の5月に発表された2020年3月決算の内容を見てみましょう。
売上高は7兆2990億円、経常利益は1兆2357億円、最終利益は5281億円でした。
売上高は過去最高を記録しました。

では、次に21年2月4日に発表された
4月から12月までの第3四半期決算を見ていきましょう。
売上高は4兆4950億円となり前年同期比でマイナス15%、
経常利益は8406億円と前年同期比でマイナス22.7%となっています。
また、最終利益は6070億円となり、前年同期比ではプラス3.3%となりました。

内訳を見ると銀行単体とモルガンスタンレー(証券部門)で約63%の最終利益を稼いでいました。
新型コロナウイルス感染症拡大による世界的な信用リスクの増加などから
与信関係費用総額が2593億円増加し3436億円の費用計上となったものの、増益を確保しました。
ただし、このコロナの影響は長期化リスクとして懸念があるので
事業環境がどうなっていくのかをしっかりと把握する必要があります。

また、長期金利が上昇してきており業績にどう反映するかにも注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2020年のコロナショック前までは、緩やかな右肩上がりでしたが、
コロナショック後は2021年まで右肩下がりでした。
2021年を挟んで200日EMAが横ばいになりそこからは2019年以来の右肩上がりとなってきました。

次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
コロナショックによって第4ステージが2020年5月あたりまで続いていました。
そこからは上昇帯と下降帯が細かく入れ替わるもみ合い相場となっていました。
2020年11月に第1ステージなってから200日EMA超えに挑戦してきました。
暫く200日EMAを挟んでもみ合いとなりましたが、
200日EMAがサポートとなりトレンド転換していきました。

トレンド転換していくときは、抵抗線だった200日EMAや帯が
支持線に変わっていくことで転換していきます。
そして、帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
現状はそのトレンドに勢いがある状態となっています。

ここからコロナショック前の高値更新に向けた動きとなるのか、
それとも、勢いがここまでとなり反転するのかを見ていく必要があります。
そのカギとなるのが、短期移動平均線の動きとなるので注目していきましょう。

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