注目チャート172|高島屋(8233)

皆さんこんにちは。

緊急事態宣言が延長されましたが、暦の上ではもう春で2月3日が立春となります。
「2月3日」が立春と聞いて「おやっ」と感じた方も多いかもしれませんね。
そうなんです。
国立天文台によると、今年の節分は例年のように2月3日ではなく、2月2日でした。
2月3日が節分でなくなるのは1984年2月4日以来37年ぶりだそうです。
そして2日になるのは1897年2月2日以来といいますので、実に124年ぶりの出来事だそうです。

なぜ、そういう現象が起きるのかというと、節分は季節を分けるという意味ですので、
本来、各季節の始まりである立春、立夏、立秋、立冬の前日、それぞれを指します。
このうち時代が変化する中で立春の前日だけが残ったとされています。
その立春の日付が変われば、節分も変わるのです。

1年は365日ですが、もっと細かく見ると365日と6時間とされており、
1年に約6時間ずつ遅れが生じます。
そこで、潤年をいれることで調整をするのですが、
それでも少しずつズレて立春の日付がズレるということだそうです。
いずれにせよ、暦の上だけの春だけでなく、本当の春にも早く来てもらいたいものですね。

今週はコロナ禍の影響を大きく受けている企業を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「高島屋」の週足チャートになります。

大阪市中央区の難波に本社を置く老舗の百貨店です。
1831年に京都市で飯田新七氏が古着や木綿商を開いたのが始まりで、
義父の飯田儀兵衛の出身地である近江国高島郡から高島屋と名付けました。

バラの花をイメージフラワーとして採用しており、紙袋や包装紙などに用いられています。

大手百貨店グループの中では三越伊勢丹HD、J.フロントリテイリングに次ぐ3位で
独立系百貨店としては最大となります。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第6ステージとなっています。

第6ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、下降帯が上向きになって間隔が狭くなってきていますので
「売り」にエッジ(優位性)がある状態が終わって「買い」に
エッジが出てくるかどうかを見極める時間帯となっています。

ここで、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜ければ下降帯から上昇帯に入れ替わります。

中期移動平均線と長期移動平均線の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、昨年の4月に発表された2020年2月決算の内容を見てみましょう。
売上高は9190億円、営業利益は255億円、最終利益は160億円でした。
前年比で見ると売上高は増加しましたが、営業利益や最終利益は前年を下回りました。
やはり新型コロナウイルスの影響が大きかったようです。

2021年2月期決算における第3四半期決算が12月に発表されました。
売上高は4798億円、営業利益はマイナスの105億円、
最終利益はマイナスの243億円となりました。
売上は29%減少し、赤字転換となりっています。
新型コロナウイルス感染拡大の深刻な影響を受け続けており、
緊急事態宣言を受けた個人消費の減少や世界経済全体の先行き不透明感から
企業業績へのマイナス影響が長期化することが想定されています。

セグメント別で見ると、「百貨店業」や「商業開発業」は外出控えや
渡航制限で外国人の減少の影響が続きそうです。
「金融業」も百貨店や商業施設の入店客数減少でクレジットカードの取り扱いが落ち込んでいます。
「建装業」も工事の中断や遅延、抑制などから減少しています。
「その他」のEC(電子商取引)は巣ごもり消費拡大から増収となったようです。

やはり、コロナウイルスの沈静化による経済の回復がカギとなりそうです。
ワクチン接種や治療薬の開発などの動向に注意して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAと価格の推移を見ていきましょう。
200週EMAはずっと右肩下がりの動きになっています。
コロナショック以前の2018年辺りから大局は弱気の動きになっていました。

次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2018年からはステージが一時的に第5ステージになる時期もありましたが、
基本的には「売り」にエッジがある下降帯が続いています。

その動きに変化が出てきたのが2021年となります。
短期移動平均線が下降帯を上抜けて第6ステージとなりました。
第6ステージは上昇相場の入り口となります。
中期移動平均線と長期移動平均線の関係を見ると、
2本の移動平均線の間隔がどんどん狭くなっているのが分かります。
そして、下向きだった下降帯が上向きになってきています。

ここからの展開としては200週EMAに向けた動きになるかどうかがポイントです。
現状の反発が一過性であれば短期移動平均線は帯を再び下抜けていきます。
そのカギを握るのが短期移動平均線と帯の関係になりますが、
中期移動平均線と長期移動平均線の関係にも注目していきましょう。

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