皆さんこんにちは。
1月も終わろうとしていますが、ウォール街の「ご意見番」として知られる
米投資会社ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏が
「びっくり10大予想」の2021年版を公表しました。
毎年公表されるウォール街の風物詩の一つであり、
今年も年始早々に発表されています。
さて、今年がどういう年になるかも含めて10大予想を見てみましょう。
1. トランプ氏が自信のテレビ局を立ち上げ、24年選挙への出馬を計画
2. バイデン政権が対中貿易関係の修復に着手、中国株が新興国市場をリード
3. 5~10種のワクチン成功などで、5月末までに米国は「正常化」
4. 米司法省がグーグルとフェイスブックに対する態度を軟化
5. 米成長は6%を上回り、史上最長の景気拡大局面が始まる
6. FRBと財務省が緩和策継続。金や仮想通貨が上昇
7. 原油価格が1バレル65ドルまで上昇
8. S&P500種が年前半に20%近くも下落も、4500まで上昇
9. 10年債利回りが2%に上昇。FRBは購入債券の年限長期化
10.ドル安が反転。欧州や日本の債務増や成長鈍化でドル選好の流れ
これは、平均的な投資家が発生確率を3割程度とみるイベントで、
ウィーン氏が5割以上と予想するものです。
結果がともあれ楽しみとして見ておきましょう。
今回はこのコロナ化にも関わらず業績が絶好調な銘柄を見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、「エムスリー」の日足チャートになります。
医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」のサービスを展開。
インターネットを活用した医療関連事業を行うために
ソニーコミュニケーションネットワーク、
現在ソニーネットワークコミュニケーションズ、
通称 So-netの出資により2000年に設立。
2017年に米フォーブス誌による、世界で最も革新的な成長企業ランキングにおいて
世界5位(日本企業では1位)に選出された企業です。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
「買い」にエッジ(優位性)がある状態が続いており安定上昇期となっています。
ただし、短期移動平均線が下向きになってきますので、安定上昇期に変化が起きるかもしれません。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
まずは、昨年の5月に発表された2019年度決算内容を見てみましょう。
売上高は1309億円、営業利益は343億円、最終利益は216億円となり、
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高となりました。
しかし、昨年はコロナ化の影響を大きく受けた企業と
大きな恩恵を受けた企業に二分化されています。
まずは、第2四半期(4月から9月)の業績を見てみましょう。
売上高は750億円で前年比22%増、営業利益は239億円で45%増、
最終利益は165億円となり前年比47%増となっています。
勿論、後下半期の業績がどうなるかによって違ってきますが、
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高だった昨年の推移よりも更に上積みとなっています。
セグメント別で見ると、大きく分けて国内と海外に分かれ海外比率は約25%ほどですが、
前年比でもしっかりと増収増益となっています。
国内では5つのセグメントに分かれています。
メディカルプラットフォームはコロナによって大幅増益、
エビデンスソリューションとキャリアソリューション、
エマージング事業群はコロナの影響で減収減益となっています。
サイトソリューションはコロナから急回復しています。
企業としてはコロナの影響から医師向けサイトの活性化からプラスに作用しています。
コロナの影響が小さくなってきたときに、企業としてどう対応していくのかにも
注目しながら株価の動向と合わせて見ていきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
200月EMAはずっと右肩上がりの動きになっています。
コロナショックで一時的に反落しましたが、そこから大局が強気の流れが続いています。
次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
コロナショック以降は上昇帯が続いているのが分かります。
そして、ステージの「1→2→1の押し目買い」が続いています。
この度、3度目の第2ステージとなってきました。
同じ第2ステージでも価格が高くなればなるほど、調整するときの値幅は大きくなります。
なぜなら、1000円の10%の調整であれば100円となりますが、
10000円の10%となると1000円となるからです。
つまり、同じ第2ステージでも価格の上昇が継続すればするほど、
後で出てくる第2ステージの調整値幅は大きくなる傾向があり、
更に、トレンド転換につながりやすいということです。
現在、上昇帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがある状態から
短期移動平均線が上訴帯に突入してきました。
短期移動平均線が上昇帯を下抜けてくれば下降相場の入り口となります。
ここからは、暫く調整が続きトレンド転換に向かうのか、
それとも、早々に調整が終わり上昇トレンドに戻るのかを見ていきましょう。
そのカギを握るのが短期移動平均線と帯の関係になってきます。