注目チャート169|NYダウ(DJI)

皆さんこんにちは。

2021年がスタートして直ぐに緊急事態宣言が再び発動されました。
昨年の緊急事態宣言の時と比べると、感染者の数が急増しているにもかかわらず、
外出している人での数は増加しているようですね。

2021年という年が「丑年」なのは周知の事実です。
では、十干十二支で見るとどうなるのでしょうか。
十二支(えと)は皆さんもご存知だと思いますが、
十干(じっかん)とは生命のサイクルを「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の
10段階で示しているとされています。
そして、2021年は「辛丑(かのとうし)」となります。

「辛」は季節でいえば秋の終わり頃で、植物だと枯れた状態にあり、
実は腐って地面に落ち、次世代のタネを大地に還す途中といったところです。
「丑」は、発芽直前の曲がった芽が種子の硬い殻を破ろうとしている状態で、命の息吹を表しています。
辛さは続くも、一段落すれば徐々に新しい知恵が湧いてくる時代ということでしょうか。

十干十二支通りの相場展開になるかもしれませんが、
全く違った展開になることも大いにあり得ます。
気にすることなくチャートの推移を見守っていきましょう。

今回は世界を代表するチャートを見ていこうと思います。
今年がまだ始まったばかりですので、まずは大きな足種を確認しましょう。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「NYダウ」の月足チャートになります。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカを代表する株価指数で、
また、世界を代表する株価指数でもあります。
「ダウ工業株30種平均」の構成銘柄は時代に合わせて
30銘柄の入れ替えをおこないますので、
他の株価指数よりも上昇しやすいといわれています。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
「買い」にエッジ(優位性)がある状態が続いており安定上昇期となっています。

安定上昇期に変化が起きる時は短期移動平均線が下向きになってきますので、
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

米国株は長期上昇トレンドがずっと続いています。
米国は世界の不動のリーダーとして経済が拡大しているということがあります。
また、世界の基軸通貨としても世界中からマネーが流入しています。

2000年からのITバブル崩壊や、2008年からのリーマンショックなども
当時は強烈な下落相場となったため、米国の覇権も終わったような雰囲気でしたが、
下げ止まればそこから上昇が始まり、その都度史上最高値を更新してきました。

2018年からの動きは高値を更新しながらも、安値も更新する変動率の高い展開になっています。
コロナショックの時は長期上昇相場が大転換するきっかけになるのでは、
という見方もあったようですが、気が付けば史上最高値をあっさりと更新しました。

2020年の相場はダウの過去の値動きの中で、最大上昇幅と最大下落幅の両方を記録しました。
パーセントとなればブラックマンデーなどが出てきますが、
値幅で見ると今回のコロナショック前後の動きが一番強烈でした。

米国をはじめ世界の経済が発展し続けるのであればダウも上昇が続くでしょう。
ただ、もし、世界や米国の経済が縮小するようであれば反転して下落するということも考慮されます。

価格が高くなれなるほど値幅は大きくなります。
1000ドルの10%は100ドルですが、30000ドルの10%は3000ドルとなります。
上昇が続くにせよ、反転するにせよ変動幅が大きくなっているということを理解しておきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200月EMAと価格の推移をみていきましょう。
200月EMAはずっと右肩上がりの動きになっています。
大局が強気の流れが何十年も続いています。
1990年以上の動きの中で200月EMAを割り込んだのは1回だけでした。
リーマンショックは世界を襲った同時株安で強烈な下落でしたが、
それでも一瞬だけでした。
そして、200月EMAの右肩上がりが続いていますが、注意点が一つあります。
それは、価格と200月EMAの間が大きく乖離してきているという点です。
基本的な考え方として価格と200月EMAの間隔が大きく乖離すればするほど、
その反動が出易くなっていくということです。
まだ、その兆しは見えませんが注意をしておきましょう。

では、次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
リーマンショックで第4ステージとなりましたが、
2011年に第1ステージとなってからは上昇帯がずっと続いています。
チャイナショックやコロナショックでは一時的に第2ステージとなりましたが、
ステージの「1→2→1の押し目買い」となって推移しています。

そして、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。
3本の移動平均線の間隔が広がり続ける限りトレンドの勢いは続きます。
逆に、短期移動平均線が上昇帯に突入してくればステージの変化につながります。
さらに、短期移動平均線が上昇帯を下抜ければエッジが無くなることを示唆します。
2021年相場がどうなるのかを見ていくうえで短期移動平均線の動きが重要ですので、
変化を捉えるためにも短期移動平均線をウォッチしていきましょう。

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