注目チャート167|ジーエス・ユアサ・コーポレーション(6674)

皆さんこんにちは。

月日の経過は早いもので、いよいよ今年最後の投稿となりました。
今年はコロナ禍によっていつものような年末年始にはなりませんが
クリスマスが過ぎれば一気にお正月となります。

今年は本当に大変な一年だったわけですが、大変だったからこそ気づけることがあります。
普通の日常を送ることがどれだけ特別なことかが分かりました。
大切な人と会って会話をして、食事をすることは当たり前のことではないということが分かりました。

人々は苦難を乗り越えると考え方が変わり成長できるのかもしれません。
今回のコロナ禍だけでなく、人生には様々な苦難がありますが、
それらを乗り越えることで成長の糧になるということを
今年は新ためて学んだのではないでしょうか。

2020年は苦難を乗り越えることで新たな学びがあることを再認識し、
2021年はこれを活かして素晴らしい年にしたいですね。

今週の注目チャートは、次世代を見据えた企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「ジーエス・ユアサ・コーポレーション」の日足チャートになります。

ジーエス・ユアサ・コーポレーションは旧日本電池と旧ユアサコーポレーションが
2004年に経営統合して誕生した純粋持ち株会社です。

自動車や産業用の電池や蓄電池などを開発・製造・販売している企業です。
自動車用の鉛蓄電池のシェアは国内トップ、世界でも2位のシェアを誇っています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩がりで
間隔が広がっていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。
ただし、安定上昇期の第1ステージではありますが、
上昇の角度が鋭く逆Cカーブのような動きになってきています。
逆Cカーブの動きは反転してきてときには反動が大きくなりやすい傾向があります。
動きに変化が出てくるのかどうかを短期移動平均線と帯の関係を
確認しながら対応していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、今年の5月に発表された2020年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は3955億円、営業利益は216億円、最終利益は136億円となり、
最終利益が過去最高となりました。

セグメント別で見ていくと、自動車電池事業が売上全体の60%ほど占めています。
特に海外での自動車電池事業の比率が40%となっており、同社の半分近くを占めています。
あとは、産業電池事業が20%、車載用リチウムイオン電池事業が10%、
その他の事業が4.7%となっています。

そして、11月6日に2021年3月期第2四半期決算が発表されました。
これによると、売上高は1723億円、営業利益は52億円、最終利益は1億円と
売上高が前年同期比で-9.5%、営業利益が-29.9%、最終利益が-99.5%と大幅減少となりました。
やはり、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きく景気が大幅に悪化しました。
どのセグメントも売上高は減少しました。

今年8月にサンケン電気との間で同社の社会システム事業の譲渡に関して
株式譲渡契約書を締結しました。
2021年4月の株式譲渡が完了する予定とのことですので、
業績にどう影響が出るのかも含めてここからの動きに注目です。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見ていきましょう。
2018年からは右肩下がりの動きになっており2019年の半ばまでこの動きが続きます。
その後、価格が200日EMAを超えてトレンド転換するのかという動きを見せましたが、
2020年のコロナショックでダメ押しの大幅下落となりました。
コロナショックで底打ちしてからは価格が再度200日EMAに挑戦し、
そして、しっかりと200日EMAを超えて、200日EMAも右肩上がりになってきました。

では、次に移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年の前半は分かりやすい安定下降期で第4ステージを維持していました。
そして、200日EMAを超えてからは分かりやすい第1ステージとなっています。
帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。

2020年11月のからの上昇トレンドは非常にわかりやすく大きな利益を獲りやすいチャートです。
ただ、こういったわかりやすいチャートばかりであれば苦労しないのですが、
その前の6月から11月までの半年ほどの動きが11月以降の動きに繋がっているのです。
どういうことかというと、半年の膠着状態によって相場のエネルギーが蓄積されていたからです。

相場はトレンド相場と中間波動で構成されています。
中間波動が終わるところがトレンド相場の入り口となりますので、
そこをしっかりと狙っていくようにしましょう。

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