注目チャート166|レノバ(9519)

皆さんこんにちは。

12月の前半は寒さが落ち着いていましたが、いきなり冬将軍がやってきました。
日本列島の上空に強烈な寒波が襲来し、冬型の気圧配置が強まっています。
それに伴い僅か1日で各地では豪雪となっています。
雪が多い地域でもゆっくりと降れば対応ができるのでしょうが、
短時間で50センチとか、1メートル程ほどの雪になると対応しきれません。

日本列島は四季があり、色とりどりの季節を楽しめる代わりに
夏は豪雨や台風、冬は豪雪と情け容赦がない自然を相手に生きていかなければなりません。
もちろん、コロナというウイルスも目に見えない自然を相手にしているようなものです。

そんな厳しい環境であっても、人間は自然と共存しながら文明を発展させてきました。
今は厳しい寒さの冬ではありますが、必ず季節は変化していきます。
北半球では12月21日が冬至となります。
ご存知の通り、日の出から日の入りまでの時間が最も短い日のことですね。
ということは、それ以降は少しずつ昼の時間が長くなり春に近づいていきます。

この猛烈な寒波にも、ウイルスにも打ち勝っていきたいですね。
今週の注目チャートは、自然を相手にしている企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「レノバ」の週足チャートになります。

太陽光・バイオマス・風力・地熱などの
再生可能エネルギー発電所の開発・事業運営会社。
2000年5月に創業以来、一貫して環境・エネルギー分野での
事業を展開する企業です。

時代の流れから再生可能エネルギーへの注目度が高まってきています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりで
間隔が広がっていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。
ただし、安定上昇期の第1ステージではありますが、
上昇の角度が鋭くなってきていますので、
逆Cカーブのような動きになってきています。
逆Cカーブの動きは反転してきてときには反動が大きくなりやすい傾向があります。
動きに変化が出てくるのかどうかを短期移動平均線と帯の関係を
確認しながら対応していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、今年の5月に発表された2020年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は194億円、営業利益は71億円、最終利益は36億円となり、
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高となりました。
新たに大規模太陽光発電所が3か所運転を開始し発電量の増加が大きく寄与しました。

また、大型バイオマス事業の着工や海外での大規模風力事業への参画を決定するなど
積極的な投資を行って発電量を増やし続けています。

また11月に発表された2021年3月期の第2四半期決算を見ると
2Q累計で見ると、売上高が107億、営業利益が32億、最終利益が5億円と
売上高や営業利益は前年比で増加していますが、最終利益は減少していました。
ただし、大型建設が続いており、発電量が着実に増加していることを考慮すると
利益を設備投資に回していることから懸念されるような状況ではなさそうです。

現在、8事業の大規模建設が進行しており、ソーラー発電が2基、
バイオマスが5基、風力が1基となっております。
2020年3月期では695MWの発電量が2021年には900MW超となる予定で
将来的にも洋上風力や海外展開を加速して発電量を増やす計画です。

クリーンエネルギーは国だけでなく世界中で力を入れており、
また、今回のコロナの影響などはほとんど受けない事業だけに
今後の成長に期待したい企業の一つとなっています。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAと価格の推移をみたいところではありますが、
チャートの本数が足りないので未だ表示されていません。

よって、まずは移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2018年10月までは上昇期である第1ステージを維持していました。
そこから2019年は高値を更新することなく下降期である第4ステージとなっていました。
後半は盛り返して再び第1ステージとなりましたが、
2018年の高値を更新することなく2020年を迎えました。

2020年の前半は世界同時株安の影響もあり3月にかけて下がりました。
ただ、上昇帯を維持して第3ステージで踏ん張っていました。
しかし、5月になると下降期である第4ステージになりました。
第4ステージではありましたが3月安値は割らずに推移しました。

変化が出てきたのが2020年10月辺りからです。
高値と高値に引いたラインを上抜けて上昇相場が始まりました。
3本の移動平均線が傾きを持って間隔が広がりながら推移しています。
この移動平均線の傾きと間隔を見るとトレンドに勢いがあるのが分かります。

チャートとしては2018年の秋から2020年の夏くらいまでの膠着状態によって
相場のエネルギーが蓄積されていたのが一気に爆発したような動きです。
直近の動きを見ると、ローソク足の実体が大きくなってきています。
つまり、上昇の力が大きくなっているということです。
現在は非常に力のある相場であると同時に、天井を打った場合はその反動も大きくなる可能性があるということも認識しておきましょう。

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