皆さんこんにちは。
12月になると今年1年の締めと来年の準備と多忙になってきますね。
今年はまさにコロナ一色だった1年ではありますが、
今年を締めるのはまだ早いのですが、今年の重大ニュースを振り返ってみましょう。
今年は青山学院が箱根駅伝で2年ぶりの総合優勝を飾りました。
大相撲初場所で徳勝龍が初優勝し、幕内の番付最下位にあたる
「幕尻力士」の優勝は20年ぶりとなりました。
日産自動車のカルロス・ゴーン被告が保釈中にレバノンに逃亡したという衝撃的な事件もありました。
東日本大震災の影響で運転見合わせが続いていたJR常磐線が9年ぶりに再開され、
希望の光となりました。
また、スーパーコンピューターの「富岳」が世界ランキング1位になったことも明るいニュースでした。
更に、将棋の藤井聡太七段が17歳11カ月で棋聖を奪取し、
タイトル獲得の史上最年少を約30年ぶりに更新したことも驚きでした。
アニメ映画の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が一大ブームとなっており
こうしてさらっと振り返るだけで、コロナ以外でも色々なことがあった1年だったことが分かります。
こういった年だからこそ、これを糧にしていきたいですね。
今週の注目チャートは、一大ブームになっている映画に関する企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、「東宝」の日足チャートになります。
映画・演劇の製作配給、興行を行っている企業です。
また、不動産業でも高収益を上げています。
阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社です。
1932年に阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の小林一三氏によって
演劇、映画の興行を主たる目的として設立されました。
ゴジラやドラえもんなどなど、数多くのヒット作品を世に送り出しています。
また、今年は「鬼滅の刃」が大ヒットしており、
コロナ禍においても元気な企業の一つです。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージです。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、200週EMAが上向きになって上昇帯が
その上で推移していますので安定下降期ではないというのが分かります。
ただ、ステージが第4ステージになってきたところではありますので、
200日EMAを下抜けるのかどうかというところがポイントとなります。
価格は200日EMAと帯の間で推移していますので、まずはどちらに抜けてくるのかです。
ここから200日EMAでサポートされて切り返せばステージに変化が出てきますし、
逆に200日EMAを割ってくるようであれば安定下降期へと移行していきます。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
まずは、今年の4月に発表された2020年2月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は2627億円、営業利益は528億円、最終利益は366億円となり、
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高となりました。
昨年は「天気の子」や「名探偵コナン」などの定番アニメのヒット、
「キングダム」や「記憶にございません」などの実写作品などが好成績となりました。
また、他社配給の「アラジン」「アナと雪の女王2」もヒットとなったことが背景にあります。
セグメント別で見ると、映画事業、演劇事業、不動産事業、その他と
4つのセグメントに分かれています。
映画事業は全売上高の65%を占めており、また、不動産事業は25.7%を占めています。
この二つで約9割となっており、映画事業一本よりは安定性があるようです。
ただし、今期の3月から8月の半期の売上高は739億円と前期比マイナス48.6%、
最終利益が37.9億円と前期比マイナス83.4%とコロナの影響を大きく受けました。
4月から5月にかけてすべての映画館が休業となったことも影響しています。
ただ、10月から公開になった「鬼滅の刃」がメガヒットしたことで、
売上や利益を押し上げる要因になっていますので、
どこまでリカバリーできるのかに注目となります。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移を見てみましょう。
2019年に高値を付けてから暫く三角保ち合いになっていましたが、
コロナショックの影響もあって、下放れてから大きく下落しました。
それに伴い200日EMAも下向きになりました。
6月に200日EMA超えに挑戦しましたが、200日EMAの抵抗を受けて反落しました。
8月に再挑戦し200日EMAを超えてからは、200日EMAが右肩上がりとなりました。
次に、移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年3月から6月にかけて第1ステージとなって戻り高値を付けました。
そこから第4ステージの下降期となって二番底を付けました。
3月の安値を割らなかったことで二番底となりました。
そこから再び第1ステージとなって、6月の戻り高値を更新しトレンドが出てきました。
10月に昨年の高値に挑戦しましたが更新出来ずに反落してからは、もみ合い相場となっています。
現在第4ステージの下降期になってきましたが、ここで暫くもみ合い相場となるのか、
それとも、200日EMAを割って下降期へと移行するのかを見ていきましょう。
下降帯に傾きが出て間隔が広がってくれば下降トレンドに勢いが出てきます。
短期移動平均線が帯をあっさりと上抜けばもみ合い相場になっていきます。
現在の価格水準は非常に重要な値位置にありますので
ここからの価格の動きと短期移動平均線の推移を見ていきましょう。