注目チャート164|TBSホールディングス(9401)

皆さんこんにちは。

1年は早いもので、もう季節は12月です。
いつの間にかコートやマフラーが必要になってきました。

12月は旧暦でいうと「師走」といいます。
お坊さんが走り回るくらい忙しい季節というところからきているそうです。(諸説あります)

例年の12月であれば仕事関係では仕事の締めや年末の挨拶などがあり、
忘年会、クリスマスがあり、大掃除や年賀状の準備などなど、やるべきことが山積し、
お坊さんだけでなくすべての方が走り回るくらい忙しくなります。

ところが、今年はコロナの影響で我々の生活が大きく変わりました。
2020年の流行語も「三密」が大賞を取り、今年の世相をよく捉えています。
多くの忘年会がキャンセルとなり、クリスマスも少人数で室内にて行う形になりそうです。

さらに、ここにきて感染第三波となっています。
連日、感染者の数が増加していますので最新の注意が必要です。
つくづく感染対策を行いながら経済を動かすというのは難しいことだと感じます。

今週の注目チャートは、景気の影響を大きく受ける業界の企業を取り上げました。
今年流行語にもノミネートされていましたが、その辺りも含めてチャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「TBSホールディングス」の週足チャートになります。

子会社にはTBSテレビがあります。
関東広域圏を放送対象地域としてテレビジョン放送を行う特定放送事業者です。

1955年に日本国内の民間放送テレビ局として、日本テレビに次ぐ2番目に開局したテレビ局です。
2001年に分社化されましたが、当時は東京で唯一のテレビ・ラジオ兼業局でした。

今年は「半沢直樹」が7年ぶりに放送され大きな話題となりました。
それ以外にも多くのヒット番組も製作しています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、200週EMAが下向きになって上昇帯がその下で推移していますので
安定上昇期ではないというのが分かります。
ただ、価格は200週EMAを超えてきていますので、トレンド転換するのか
それとも、もみ合い相場に移行するのかを見ていく必要があります。

ここからさらに帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
しかし、短期移動平均線が帯を下抜けるようであれば上昇期の終焉となります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、今年の5月に発表された2020年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は3567億円、営業利益は131億円、最終利益は301億円となり、
最終利益が過去最高となりました。
ただしこれは、特別利益として投資有価証券売却益を計上したことが影響しました。
売上高は前期の3663億円から3567億円と減少、
営業利益も前期の185億円から131億円に減少していました。

やはり、新型コロナウイルスの影響が大きかったようです。
そして、その影響が更に今期の4月から9月の半期決算に出ていました。
売上高は853億円、営業利益はマイナスの3.6億円、最終利益は2.7億円でした。
テレビ事業の売上減が大きかったようです。

そういった中で今期の連結最終利益を従来予想の67億円から261億円に上昇修正し、
減益率が77.8%減から13.5%減に縮小する見通しとなりました。
もしかしたら「半沢直樹」の影響があったのかもしれません。
流行語大賞にも「顔芸/恩返し」がノミネートされていました。

コロナによってYouTubeが大きく伸びています。
新しい時代はYouTubeなのか、それとも、まだまだテレビの時代が続くのでしょうか。
今後のTBSの動向にも注目して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAと価格の推移を見てみましょう。
大局で強気が継続している場合や弱気が継続している場合は、
200週EMAは右肩上がりや右肩下がりになります。

チャートを見ると200週EMAは2019年辺りまでは右肩上がりだったのが、
その後は緩やかな右肩下がりの動きになってきています。
価格については、2018年1月に高値を付けてから2020年3月にかけて
波打ちながら右肩下がりの展開になっていました。
そこからは価格が切り返してきて200週EMAを少しだけ上抜けてきました。
9月にも1本ローソク足が超えましたが、しっかりと超えきれずに
200週EMAの抵抗を受けて反落していました。
今回の動きが本物になるのかを確認する必要があります。

次に、移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年3月に安値を付けてから暫くは帯の下で価格が推移していましたが、
帯を何度か試しに行く動きを見せてからは帯の上で価格が推移しています。
ステージで見ると下降期である第4ステージから、上昇期の第1ステージになっています。

直近の動きを確認すると、第1ステージから第4ステージ、
そして、もう一度第1ステージとなっており、もみ合い相場の時のような動きを見せています。

現状の水準から再び売られて反落すればもみ合い相場継続となりそうです。
200週EMAを支持線として上昇するようであれば、トレンドに勢いが出てきます。
ポイントは200週EMAや帯でしっかりとサポートされればトレンドが出易く、
それらが機能しないときはトレンドが出難いということです。

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