皆さんこんにちは。
11月3日に米国で大統領選挙の投票が行われました。
現地点では未だ決着がついていませんが、稀に見る大接戦となっています。
当初はバイデン候補が圧勝といわれていたのが、終盤からトランプ氏が猛追してきています。
激戦州といわれるフロリダ州をトランプ氏が制しましたが、
中西部のウィスコンシン州とミシガン州をバイデン氏が勝ち取ったとのことです。
バイデン氏が過半数の選挙人270人まであと少しとなりました。
ただ、トランプ陣営はバイデン氏が勝利したと判定されたウィスコンシン州で
再集計を求める考えを示しており、その他の州でも裁判に訴える構えを見せています。
もし、バイデン氏が選挙で勝利したとしてもドル沼の訴訟合戦に発展する恐れもあります。
世界中の人が注目しているアメリカの大統領選挙ではありますが、
どちらが勝つかというのも大注目ではありますが、
その後のマーケットがどうなるかにも注目していきましょう。
今週の注目チャートは、クリーンエネルギー政策とコロナの影響で
逆風が吹いている企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、「ENEOSホールディングス」の日足チャートになります。
ENEOSホールディングスは2010年に設立されたENEOSグループの持ち株会社です。
新日本石油と新日鉱ホールディングス(現・JX金属)の経営統合によって設立されました。
石油精製販売事業、石油開発事業、金属事業を行う子会社及び
グループ会社の経営管理とその付帯事業をしています。
子会社のENEOS(エネオス)は石油元売りとして日本の最大手であり
世界では第6位の規模を持っています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージです。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
ここから更に3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入してくれば第5ステージに移行し下降トレンドが終焉を迎えます。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
5月20日に発表された2020年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は10兆117億円、営業利益はマイナス1130億円、最終利益はマイナス1879億円となり、
原油価格の急落や新型コロナの影響を大きく受けました。
前期が売上高11兆1296億円、営業利益5370億円、最終利益3223億円でしたので、
原油安やコロナの影響が如何に大きいかが分かります。
また、8月に発表された4月~6月第1四半期は
売上高1兆5461億円で前年同期比-38.5%、営業利益210億円で前年同期比-57.3%、
最終利益は-48億円と赤字になっていました。
セグメントはエネルギー事業、石油・天然ガス開発事業、金属事業、その他に分かれます。
そのエネルギー事業が赤字となっており、在庫の影響も大きいようです。
石油・天然ガス開発事業も大きく営業利益を落としており、
この2部門が業績の足を引っ張っています。
時代の流れが化石燃料からクリーンエネルギーへと移行しています。
また、コロナ禍において人の移動が大きく減っています。
4万人という従業員を守るためにも、どのように変化していくのかを見ていきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAと価格の推移をみてみましょう。
2018年に高値を付けてから綺麗な右肩下がりのチャートになっています。
まさに長期下降トレンドが継続しているのが分かります。
2019年に200日EMA超えに挑戦しましたが、あっけなく抵抗を受けた格好です。
2020年3月に安値を付けてからも2度ほど200日EMA超えに挑戦しましたが、
200日EMAで抵抗尾を受けて反落しています。
次に、移動平均線大循環分析の帯と価格の関係を見ていきましょう。
2020年の動きを見ると、3月に安値を付けてから
上昇期である第1ステージになり200日EMAに挑戦しました。
しかし、200日EMAが抵抗となり再度、下降期である第4ステージとなりました。
そこからもう一度第1ステージとなって200日EMAに挑戦しました。
そこでも抵抗を受けて反落し第4ステージとなりました。
そして、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので
下降トレンドに勢いが出てきているのが分かります。
ここからのポイントとしては、現在安定下降となっていますが、
2020年3月につけた安値を割るのかどうかということです。
安値を割れば長期下降トレンド継続となり更に大きく下降する懸念が生じます。
一方で、2020年3月の安値を割らないようであれば二番底となり底打ちの可能性が浮上してきます。
上記の点に注意しながらチャートの動きを見ていくようにしましょう。