皆さんこんにちは。
10月1日は中秋の名月でしたが、秋の夜長を楽しまれたでしょうか。
秋といえば、食欲の秋だとか、運動の秋、また、読書や睡眠の秋など
様々なことを楽しむには良い季節となっています。
しかし、今年はコロナの影響から秋を満喫できずに消化不良となっている方も多いかもしれません。
そんな中、「Go Toトラベル」や「Go To イート」のキャンペーンが始まっています。
宿泊代金が大きく割引されるということで、高級ホテルや高級旅館などに人気が集中し、
割安なホテルは割引率が低いということで閑古鳥が鳴いているそうで、
制度の問題点も出てきているようです。
また、「Go To イート」ではランチで500円分、ディナーの予約で1000円分のポイントが還元されますが、
それを利用して安い店に予約をし、一品だけ頼んでポイントを得るというのも横行しているそうです。
品のある行動ではありませんが、それでも、このコロナ禍において
経済が少しずつでも動くようになれば、コロナ禍の影響で苦しむ人が減っていくかもしれません。
コロナが完全になくなるというのは今のところ夢物語ですので、
どうやって共存していくのかが大事なこととなりそうですね。
そんな中、10月2日にアメリカの大統領であるトランプ氏が
新型コロナウイルスに感染したというニュースが飛び込んできました。
一時は熱が出て酸素吸入器を使っているといった噂も出ていましたが、
5日には米軍の医療センターから退院し、ホワイトハウスに戻ってきました。
大統領選挙も控えているので非常に気になるところです。
今週の注目チャートは、そのトランプ氏に関する銘柄を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、「TRUMP 2020」の日足チャートになります。
「TRUMP 2020」はFTXという香港の取引所で取引されています。
内容は2020年アメリカ大統領選のトランプ氏の当選確率における先物契約となります。
TRUMPはドナルド・トランプ氏が2020年アメリカ大統領選で
勝利をすれば1$で満期となります。
逆に負けた場合は0$となる取引です。
もちろん、先物契約ですので、途中での売買も可能となっています。
ただし、アメリカやその他の規制されている国、または地域では利用できません。
利用は全く推奨しませんが、大統領選挙をマーケットがどう見ているかといった指標にはなります。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージです。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めているので、
トレンドに勢いが出始めているのが分かります。
ここから3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入してくれば第5ステージに移行し下降トレンドが終焉を迎えます。
ただし、これはトランプ氏の当選確率の先物取引となりますので、
トレードとしてではなくマーケットの心理の推移がどう変化しているのかを見ていきましょう。
チャートの注目ポイント
米国の大統領選挙の行方は世界のマーケットに大きな影響を与えます。
そこで、今から11月3日の選挙までの流れを確認しておきましょう。
10月7日(日本時間8日)に副大統領候補の共和党ペンス副大統領と
民主党カマラ・ハリス上院議員によるテレビ討論会が行われました。
討論会後にCNNが実施した調査では、
59%対38%でハリス氏が勝利したとの見方が多数だったようです。
次は、10月15日に第2回大統領候補討論会、
10月22日に第3回大統領候補討論会が行われます。
そして、11月3日が投票日となります。
アメリカの大統領選挙は直接選挙ではありません。
大統領を選ぶ「選挙人」を選ぶ間接選挙となっています。
この「選挙人」の定数は538となっています。
特徴的なのはそれぞれの州において最多得票をした候補者が
その州の選挙人をすべて獲得できる勝者総取り方式が採用されているということです。
その方式で結果が分かるのは翌日の未明ですが、今回はコロナ禍で投票方法が変更し、
郵便システムが影響を受けている状況を考慮すると、
選挙結果が判明するまでに1週間前後かかるかもしれないといわれています。
トランプ大統領が再選すれば、アメリカ・ファーストが継承されていくでしょう。
一方で、バイデン氏が当選すると国際協調体制の立て直しと
オバマ政権の継承などの取り組みを加速させるでしょう。
いずれにせよ、世界のマーケットにとって非常に重要な大統領選挙ですので、
コロナに感染したトランプ氏の健康状態にも注目しながら
今後の動向を見ていきましょう。
このチャートをどう見るか?
大統領選挙のトランプ氏が当選する確率が高くなれば1に近づき、
当選が難しくなれば0に接近するというチャートのため、
移動平均線大循環分析を当てはめることに無理がありますが、
あえて、大統領選挙を移動平均線大循環分析で見てみます。
なぜなら、今回は移動平均線大循環分析の分析に重きを置いているのではなく、
大統領選挙の結果が非常に重要でその過程もマーケットに大きな影響を与えるからです。
そこで、敢えて見てみてみると、コロナショックでトランプ氏の当選確率が大きく下がり
移動平均線大循環分析のステージも第4ステージとなりました。
そこからステージの「4→5→4の戻り売り」パターンから更に下降トレンド継続となりました。
そこから切り返して第1ステージとなるものの、9月末からは再度大きく下降しました。
トランプ氏とバイデン氏のテレビ討論会の内容が影響したものと思われますが、
さらに、コロナ感染で大きく下がり逆Cカーブのような動きとなりました。
病院を退院すると切り返してきていますが、今のところ、第4ステージを維持したままです。
では、ここからトランプ氏の当選確率の動きと、S&P500の動きを見比べてみましょう。
これで見ると、マーケットはトランプ氏の当選確率との相関性がそれ程高くないというのが分かります。
ということは、トランプ氏が敗北することもマーケットは織り込み始めたのかもしれません。
果たしてマーケットはトランプ氏の敗北を織り込み済みなのか、
それとも、今後の動きでマーケットとの相関性が出てくるのかを確認するためにも、
株価とトランプ氏の当選確率の動きをチェックしておきましょう。