注目チャート152|森永乳業(2264)

皆さんこんにちは。

まだまだ暑い日々が続いていますが、季節は9月となりました。
9月は旧暦でいうと「長月」となります。
夜が長くなってくるから長月と言うようですね。

猛烈な暑さとなったり、ゲリラ豪雨が突然襲ってきたりしていましたが
今度は台風が日本列島に接近してきています。
しかも、今回の台風10号は観測史上最強クラスの勢力ということです。
九州に接近、上陸するときには、最大風速50メートルの勢力まで発達すると予想されています。
風速50メートルの世界というのは自動車が横転するくらいの勢いだそうです。
ということは人であれば簡単に飛ばされてしまうということですね。
台風の進路の周辺の方は不要不急の外出は控えた方がよさそうですね。

コロナや熱中症、今度は自然災害と様々な猛威が我々に襲ってきますが、
我々はウイルスや自然を相手に共存しながらも繁栄していかなければなりません。
やはり、そのためには健康管理にも留意しなければいけません。

今週の注目チャートは、その健康というテーマに関連する企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「森永乳業」の週足チャートになります。

1917年、大正6年に松崎半三郎氏が日本煉乳株式会社を設立したのがはじまりです。
そして、1920年に森永製菓と合併し、1927年に森永煉乳株式会社が設立され
1941年に森永乳業に改称しました。

乳飲料やヨーグルトをはじめ、アイスクリームやデザート商品、
栄養食品などを手がけています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきているので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。

ここから3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくれば、
更にトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入してくれば第2ステージに移行しますので、
ここからの短期移動平均線と上昇帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

森永乳業の事業には、5つの事業に分かれています。
「B to C事業」「ウェルネス事業」「B to B事業」
「海外事業」「その他」となり、「その他」以外の4つが事業の柱です。

5月14日に発表された2020年3月期の決算発表は
売上高は5908億円、営業利益は253億円で、最終利益は186億円でした。
営業利益と最終利益は過去最高を記録しました。

事業別で見ると、売上高では「B to C事業」が一番で売上高の約52%を占めています。
伸び率で見ると「海外事業」が一番伸びていました。
一方で「ウェルネス事業」と「B to C事業」は前年度から減少しました。

来期は「B to B事業」がコロナウイルスの影響で急激な需要減が想定され、
「B to C事業」においては、健康、免疫への意識の高まりや、
巣ごもり需要など生活様式の変化により需要の増加を想定しているようです。

そういった中で、8月に第1四半期の決算が発表され、
売上高は1489億円と減少したものの、営業利益は73億円と増加しました。
「B to B事業」も「B to C事業」においても、外食やオフィス向けとなどは需要が減少し、
家庭内需要などが増加していました。
ただ、こういったコロナ禍で「B to C事業」が厳しいなか、
来期の通期計画は前期を上回る売上高予想、営業利益予想となっています。

やはり、コロナ禍では、健康とはいっても身近な食事などから改める人も多いようですね。
我々の生活様式がどう変化するのかも意識しながら注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAと価格の推移をみると、
2019年に一時期緩やかに右肩下がりとなる局面がありましたが、
概ね右肩上がりとなっているのが分かります。

今度はステージで見てみましょう。
2018年までは一本調子のわかりやすい上昇が続いていました。
ステージで見ると「1→2→1の押し目買い」となっていました。
そこから第4ステージとなり、200週EMAを下まわる局面となりますが、
再び200週EMAを超えてきまいた。
コロナショックで一時反落するも、そこから立ち直り年初来高値となっています。

ここから2018年の高値を更新する動きを見せるのか、
それとも、2018年の高値が天井でダブルトップのような動きになるのでしょうか。
そのカギは2018年の高値からの水平線をしっかりと抜けるかどうかです。
それから、3本の移動平均線がしっかりと右肩上がりになっていますが、
この動きに変化が出るのかどうかを見ていきましょう。

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