注目チャート151|オムロン(6645)

皆さんこんにちは。

梅雨が明けてからは連日の猛暑となっています。
梅雨の間は連日の雨ではありましたが、気温は低かっただけに過ごしやすかったです。
ただ、今回の猛暑によって気温差に順応できず、少し歩くだけで汗が滝のように出てきます。
ましてや今年はコロナ対策のマスクもしていますので、なおさら暑さを感じます。

一日の最高気温がセ氏25度以上の日を「夏日」と言います。
30度以上の日を「真夏日」、35度以上の日を「猛暑日」と言いますが、
全国的に連日の「猛暑日」が続いています。
連日の気温を考慮すると40度以上の日の時の用語も考える必要が出てきそうです。

一方で最低気温が20度以上の時は「真夏夜」といい、
25度以上の日を「熱帯夜」といいます。
また、30度以上の場合は「超熱帯夜」と言うそうです。

今年はコロナ対策と熱中症対策の両面を意識しなければならず、
例年以上に体調管理に気を付けていきましょう。
その為にも小まめな水分補給と体温チェックが必要です。

今週の注目チャートは、これらの対策をするのに必要不可欠な体温計を作っている企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


クセが強い銘柄のクセを見抜く by masao_shindo on TradingView.com

上記のチャートは、「オムロン」の週足チャートになります。

1930年に立石一真氏が京都市に「採光社」を設立したのが始まりです。
センシング&コントロール技術を核とした産業向け制御機器や
システム、電子部品のほか、ヘルスケア製品等を展開しています。

一般消費者には健康医療機器で知られており、
特に家庭用電子血圧計は世界トップシェアを誇っています。
また、自動改札機、ATM(現金自動支払機)など
世の中にない製品を創り出すベンチャー精神がある企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきているので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。

ここから3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくれば、
更にトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯に突入してくれば第2ステージに移行しますので、
ここからの短期移動平均線と上昇帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

オムロンの事業には、5つの事業に分かれています。
「制御機器事業」「電子部品事業」「社会システム事業」
「ヘルスケア事業」「本社直轄事業」となります。

4月23日に発表された2020年3月期の決算発表は、
売上高は6779億円、過去最高だった2018年3月期の8599億円からは減少しました。
営業利益は547億円で、最終利益は748億円でこちらは過去最高記録しました。

事業別で見ると、売上高では制御機器事業と本社直轄事業が大きく伸びていました。
この本社直轄事業はほぼ環境事業で、蓄電システムのシェア拡大が要因でした。

営業利益では「制御機器事業」「社会システム事業」「ヘルスケア事業」が伸びており
逆に電子部品事業は米中貿易摩擦の影響を受けて大幅減益となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年度第四半期売上は-8.5%でしたが、
営業利益は前年同期比で+24.2%、最終利益も+25%となりました。
しかし、2020年度は減収減益を予想しており、
コロナ問題の影響を大きく受ける見通しとなっています。

今後は製造業としての新しい省人化・遠隔化などの課題があり、
また、ヘルスケア事業がどれだけ伸びるのかにも注目が集まります。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAと価格の推移をみると、
横ばいから上昇、横ばいから上昇といった流れが続いているのが分かります。

大きく分けると3段目の上昇のように見えます。
一段目は2012年末から2016年2月までの動き、
二段目は2016年2月から2018年12月までの動き、
そして、2018年12月からの動きが大きな三つの山のように見えます。
細分化すればもう少し細やかな見方になるかもしれませんが、
2012年からの大局は3つの大きな山があります。

次に移動平均線大循環分析のステージを見ると、
現在が2018年から大局で3つ目の山とすれば、
そこから2度ほど第3ステージを付けていますが、
上昇帯が下降帯になることは無く、
「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンが続いていることが分かります。

現在価格を見ると、2018年1月の高値を更新しています。
どこまで上昇するのかが課題となってきそうです。

そこで、チャネルラインを入れると
現状のところも意識されやすい値位置であることが分かります。

高値更新が続くのか、もしくはどこで天井を打つのかなども含めて
しっかりとここからの展開を見ていきましょう。

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