皆さんこんにちは。
連日の雨でジメジメとした日が続いていますね。
気象庁によると関東甲信の平年の梅雨明け時期は7月21日頃だそうです。
あと、一週間ほど過ぎれば梅雨明けとなるのでしょうか。
確かに連日の雨は気分が下がりやすくなりますが、
その代わり気温が上昇しないので、温度としては過ごしやすく感じます。
梅雨が明けるのは楽しみですが、そうなると本格的に夏が始まります。
猛烈な暑さが戻ってきますので、体調管理には気を付けていきましょう。
さて、梅雨が明けそうな来週の7月22日から
国土交通省肝いりの「GoToトラベルキャンペーン」がスタートします。
「Go To トラベルキャンペーン」とは、宿泊施設(ホテル・旅館など)の宿泊プランを
ホテルや旅館のホームページから直接予約した人、
旅行会社が企画した飛行機や新幹線などの交通手段と宿泊がセットになった
パッケージツアーや日帰りツアーを旅行会社経由し予約をした人に対し、
キャンペーン期間中の予約に限り国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の
1/2相当額が支援される制度です。
賛否両論ありますが、ウィズコロナ時代をどう生きるかという意味でも
考えさせられるキャンペーンであると感じています。
今週の注目チャートは、そのキャンペーンの影響を大きく受ける企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、「近鉄グループホールディングス」の日足チャートになります。
関西の大手私鉄である近畿日本鉄道、旅行会社である近畿日本ツーリストなどを
中核とする近鉄グループの持株会社です。
近畿日本鉄道の母体ともいえる大阪電気軌道は
1910年、明治43年に大阪と奈良を結ぶ路線を敷設すべく奈良軌道として設立しました。
そして、生駒トンネル(奈良と大阪を結ぶトンネル)を難工事の末に完成させ、
1914年、大正3年に最初の路線である上本町(大阪)~奈良間が開業しました。
そこから鉄道をベースに不動産、百貨店など今の近鉄グループへと発展し
鉄道においてはJRを除く私鉄の中では最長の路線網を持つ会社となっています。
まずはチャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージです。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので
トレンドに勢いが出てきているのが分かります。
ここからトレンドに勢いが出てくるのか、
それとも短期移動平均線が帯に突入して第4ステージから第5ステージに移行するのかを
短期移動平均線と上昇帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
近鉄グループは、運輸、不動産、流通、ホテル・レジャー、
その他の事業を展開しています。
今回の新型コロナの影響でホテル・レジャー部門の影響が大きくなっています。
2019年度の決算発表が5月20日に発表されました。
売上高は1兆1942億円、最終利益が205億円でした。
2018年度の決算では最終利益が過去最高で359億円でしたので、
約40%以上の減益となりました。
事業ごとの営業利益で昨年と比較すると、
運輸がマイナス16%、不動産はマイナス4%とマイナスながらも微減でした。
流通はマイナス33%と大幅減でした。
そして、ホテル・レジャー部門は営業利益が上がらずに、マイナス36億円という内容でした。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国内の消費需要が著しく減少しているために
来期の良績見通しについては未定として公表しています。
今回の「GoToキャンペーン」が始まろうとしていますが、
それによってホテルや旅行が盛り上がるのかどうかにも注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAをみると、
2020年のコロナショックまでは緩やかな右肩上がりの動きでした。
ステージを見ると、2019年の12月までは第1ステージを中心に推移していました。
2019年の10月辺りから上昇した相場が「V」字型の形状から急反落しました。
「V字天井」とか「スパイクトップ」などという言い方をするのですが、
天井を暗示するパターンの一つになります。
そこから第4ステージに移行して3月13日まで急落しました。
コロナショックの影響を受けて、ほぼ一直線のような下降でした。
今度は、目が覚めるような上昇をみせ
「V字底」「スパイクボトム」となって反発しました。
強烈な切り返しを見せた後は、三角保ち合いのような動きになり、
その下値支持線を下回って反落し、再度第4ステージとなっています。
「GoToキャンペーン」を受けて切り返しを見せるのか。
それとも、3月安値を割り込むような動きを見せるのか。
基本はステージの流れに素直に対応することです。
チャートの推移に注目していきましょう。