皆さんこんばんは。
梅雨真っ只中でジメジメとした日が続いていますね。
連日の雨で気分が滅入ってしまい、梅雨が明けてほしいという思いと
逆に梅雨が明けると猛烈な暑さがやってくるという思いが交錯しているかもしれません。
それでも雨を楽しみ、暑さを気分が上がるものに変換できるといいですね。
さて、今年も半分が終わり6月から7月になりました。
7月は旧暦で「文月」といいます。
「文月」の由来を調べると諸説ありますが、「文被月(ふみひろげづき)」が略されて
「文月」に転じたという説が有力のようですね。
7月7日、七夕の短冊に歌や願い事を書く行事にちなんだ呼び方のようですね。
七夕といえば、織姫と彦星の物語が有名ですよね。
天の川の西岸に住んでいた機織りの名手であった織姫と
東岸に住む働き者の牛使いの彦星を天帝が引き合わせて結婚します。
ところが、結婚後は仲が良すぎてろくに仕事をしなくなります。
そして天帝は、二人を天の川を隔てて引き離します。
しかし、悲しみに明け暮れる二人を不憫に感じた天帝は
七夕の夜に限って会うことを許したという話です。
今週の注目チャートは、この七夕に関連する企業を取り上げました。
意外に知られていないかもしれませんね。では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは「サイゼリヤ」の日足チャートになります。
1968年、昭和43年に現在の会長である正垣泰彦氏が「サイゼリヤ」の店舗を譲り受け、
個人営業を行ったのが始まりとなっているイタリアンファミリーレストランチェーンです。
東京理科大学在学中にアルバイトをしていた食堂のコックに
「食べ物の素質がある。独立してやってみたらいい」と諭されたのがきっかけのようです。
社名である「サイゼリヤ」はイタリア語で「くちなしの花」のことです。
サイゼリヤの創業日である7月7日の誕生花が「くちなしの花」ということで
社名になったという説もあるようです。
まずはチャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージです。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めていますので
トレンドに勢いが出始めてきているというのが分かります。
ここからトレンドに勢いが出てくるのか、それとも、
短期移動平均線が帯に突入して第4ステージから第5ステージに移行するのかを
短期移動平均線と上昇帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
「サイゼリヤ」はイタリアンレストランを直営展開しています。
低価格メニューに特化しています。
2019年8月期の決算内容を見ると売上高が1565億円、営業利益が95億円、
最終利益が49億円でした。
店舗数も国内1093店舗、海外は中国を中心に411店舗となっており、1500店舗を超えています。
順調に推移していた業績ですが、今回のコロナショックで大きなダメージを受けています。
売上高前期比で見ると、4月は33%、5月が44.9%となっています。
客数前期比で見ると、4月は32.9%、5月が44.6%となっています。
5月は4月よりは回復しているのが分かりますが、
まだ前年比で見ても5割にも満たない状況となっています。
今後も現状のような展開が続くのでしょうか。
それとも新しい生活様式に伴い飲食業も客足が戻ってくるのでしょうか。
その展開次第によって業績や株価にも影響が出てくると考えられます。
株価の動向を捉えて素直にトレードしていきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMA(指数平滑移動平均線)を見ると
2018年から2019年の4月辺りまでは右肩下がりの動きでした。
ということは、大局が弱気の動きを見せていたということです。
そこから2020年の1月辺りまでは緩やかに右肩上がりになっていました。
トレンド転換が続きそうな動きでしたが、コロナショックで一気に反転しました。
そして、200日EMAは再び緩やかに右肩下がりとなり大局が弱気の展開になっています。
では、移動平均線大循環分析のステージの推移を見てみましょう。
2020年の4月まではコロナショックで第4ステージになっていたのが
5月に第1ステージまで反転してきました。
その時に200日EMAの抵抗を受けて再度反落して今に至っています。
このように、200日EMAの抵抗を受けるということはよくあるパターンの一つです。
200日EMAに価格が接近してきたときは、あっさりと、その抵抗を打ち破るのか
それとも、抵抗を受けるのかを確認するようにしましょう。
現在は200日EMAの抵抗を受けてから第4ステージとなっています。
ここから下降トレンドに勢いが出てくるのか、
それとも、一時的な動きに留まるのかに注目しましょう。
ポイントは帯に傾きが出て間隔が広がっていくのかどうかを見ていきましょう。