注目チャート143|古川電池(6937)

皆さんこんにちは。

緊急事態宣言が解除されるまでリモートが長かったため
外出する機会が相当減っていました。
ゆえに、感覚的には春の始まりから一気に真夏になったような感じがします。
気温が急速に上昇し、真夏日になる日も出てきました。

ところで、30℃以上の日を真夏日と言いますが
25℃以上を夏日、35℃以上は猛暑日と言います。
そして、夕方から翌日の朝までの最低気温が25度以上になる夜を熱帯夜と言います。
気象庁によると今年の夏は例年よりも暑くなるそうですので、
猛暑日が連続する日が続くかもしれません。

体が暑さに慣れていないので熱中症になる方が急増しているようです。
コロナ対策も大事ですが、熱中症対策も十二分に気を付けましょう。
なお、マスクを付けているとそれだけで体感温度が上昇しますので
小まめな水分補給や健康管理を行っていきましょう。

今週の注目チャートは、社会を大きく変えるかもしれない開発をした企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


上記のチャートは、「古川電池」の週足チャートになります。

古河電気工業の連結子会社で、古川グループの自動車、航空機、鉄道、
宇宙用蓄電池、電源装置などの製造メーカーです。

古川電気工業の前身の横浜電線製造が
1914年に鉛蓄電池の製造を開始したのが始まりです。

古川電気工業と古川電池は6月9日、長年実用化が困難とされてきた
鉛バッテリーをベースにした次世代型蓄電池「バイポーラ型蓄電池」を
共同開発したと発表しました。

リチウムイオン電池と比べ、トータルコスト2分の1以下を実現するそうで
電力貯蔵用電池として理想的なものだそうです。
今後の展開に注目が集まります。

まずはチャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第6ステージです。

第6ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、中期移動平均線と長期移動平均線が接近しており、
中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けば上昇期の第1ステージへと移行します。

ここから下降帯から上昇帯へと移行するのか、それとも、下降帯を維持するのかを
中期移動平均線と長期移動平均線の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

古川電池の事業は大きく分けて自動車セグメントと産業セグメントの二つになります。

自動車セグメントでは車用のバッテリーを生産しており、
産業用セグメントではクラウドサービスの急伸から
データセンター市場の成長のけん引役となっています。

5月に発表された2019年度の3月期決算内容を見てみると、
売上高は644.8億円、営業利益は32.9億円、
最終利益は22.3億円という内容で、売上高が過去最高を更新しました。
産業事業が拡大、タイでの販売も好調だったことも寄与しました。

セグメント別では自動車セグメントが約73%を占めています。
そして、バッテリーの原材料である鉛の価格や為替の影響もありますが、
鉛価格の下落により原価が改善された効果もあったようです。

タイやインドネシアの売り上げが増加し海外売上高比率は37%を占めるようになり
10年前の約倍近い比率となってきました。

新型コロナウイルス感染拡大に伴うリスクにより
しばらく株価も売られていましたが、
リチウムイオン電池と比べトータルコスト2分の1以下を実現するという
次世代型蓄電池「バイポーラ型蓄電池」を開発発表したことで株価が急騰しています。

それだけ期待感が大きいことが分かりますが、一過性の動きなのか、
それとも、社会を大きく変えるパラダイムシフトなのかを
チャートの推移と共に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で見てみましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる200週EMAを見ると、
大きな波は無く、2019年までは少しだけ緩やかに上昇していましたが
その後は少しだけ緩やかに下降しているのが分かります。

そして、2020年初めにかけて200週EMAを超えて上昇する局面もありましたが、
コロナショックの影響を大きく受けて下落しました。
そこから、わずかに切り返しを見せていましたが、
今回の発表を受けて一気に200週EMAを超えてきました。

移動平均線大循環分析のステージを見てみましょう。

コロナショックの影響を受けて大ステージから第4ステージへ移行しました。
ところが、今回の急騰で第6ステージへと移行してきました。
さらに、2020年初頭の高値を更新したことで、
大局においての底打ちの可能性が出てきました。

ここから2017年10月の高値を更新する勢いで上昇するのか、
それとも、一過性の打ち上げ花火的な動きで終わってしまうのかが大注目となります。

つまり、このチャートは週足チャートになりますので
来週以降の動きが重要であるといえます。
上昇が継続するか、現状価格を維持していれば第1ステージの可能性が高まります。
なぜなら、中期移動平均線と長期移動平均線が接近してきているからです。
一過性で終われば第6ステージから第5、第4ステージへと移行します。

どのようにステージが変化するかを確認することが大事な局面です。
このように短期で株価が2倍以上になる銘柄は人気が出ます。
勿論、新技術の開発ですから更に大きく上昇することもありますが、
高値掴みになるケースもありますので、注意してチャートの推移を見ていきましょう。

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