皆さんこんにちは。
5月25日に緊急事態宣言が解除されてから
学校が再開し、様々な施設や飲食店も始まってきました。
自粛生活が終わり、以前の日常が戻ってきたように見えますが、
実際は3密を避けながらマスクの着用や手洗いやうがいを徹底し
新たな生活様式の確立を目指して動き始めました。
高校野球の全国大会は中止となりましたが、
各地方大会は独自に開催される方向で話が進んでいるようです。
野球に限らず、あらゆるスポーツにおいても
様々な取り組みによって徐々に動き始めてきたようです。
とはいうものの、飲食店では透明のアクリル板が置かれ
映画館などでは3密を避けるために間隔をあけて座るなどの措置が取られています。
やはり、ワクチンや治療薬が開発されるまではコロナ対策を徹底するしかなく、
ワクチンや治療薬ができてはじめて、我々は本当の意味での日常を取り戻すのかもしれません。
社会は動き始めてきましたが、確実にパラダイムシフトが起きているようですね。
今週の注目チャートは、社会の大きな変化の一つを支えている企業を取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
テレワーク関連銘柄 ~ここからの展開が重要~ by masao_shindo on TradingView.com
上記のチャートは、「ブイキューブ」の日足チャートになります。
1998年(平成10年)10月に間下直晃氏が設立した会社です。
WEBソリューションサービスを目的として設立されました。
ビジュアルコミュニケーションツールの企画・開発・販売・運用・保守や
企業などへのビジュアルコミュニケーションサービスの提供を行っています。
コロナ禍の影響からテレワークが推奨されていることで、
業績が急上昇している企業として注目されています。
まずはチャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージです。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出始めてきましたが間隔が狭いので
トレンドの勢いは未だないのが分かります。
このままトレンドに勢いが出てくるのか、もみ合い相場になるのかを
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
ブイキューブの理念は「テレワークで日本を変える、
映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダー」です。
2月に発表された2019年度の12月期決算内容を見てみると
売上高は63.69億円、営業利益はマイナスの2.84億円、
最終利益は3400万円という内容でした。
6月1日に発表された2020年12月期決算予想は
売上高72億円、営業利益5.75億円、最終利益が5.35億円と内容で
確実にコロナ禍の影響によって
テレワークにフォローの風が吹いているのが分かります。
セグメント別に見ると、その事業は三つになります。
ビジュアルコミュニケーション事業、ラーニングマネジメントシステム事業、
アプライアンス事業となります。
そして、テレワークなどのビジュアルコミュニケーション事業が
売上全体の約65%を占めており、テレワークの推進が進めば
売り上げの増加も期待できそうです。
オンラインのセミナーやオンラインの株主総会など
社会が大きく変容すれば、事業の飛躍につながりそうです。
非常事態宣言が解除されて、日常が戻りつつありますが
元の社会に戻るのか、それとも、リモートが推進するのかにも注視して
チャートの推移に注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で見てみましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAを見ると、
2019年までは200日EMAを挟んでの推移でしたので
もみ合い相場の様相を呈していました。
2020年に入ってコロナショックで多くの銘柄が大きく下落しましたが、
ブイキューブも一時的に下がったものの、テレワーク関連として買われました。
200日EMAも右肩上がりになり、しっかりとした動きになっています。
帯の動きを見ていきましょう。
2020年4月に高値を付けましたが、そこからは利益確定売りが出て反落しました。
ただ、ステージは第3ステージとなったものの、上昇帯は維持しました。
そこから再び、短期移動平均線が帯を上抜けてきたことで
第3ステージから第1ステージへと移行してきました。
ポイントは、2020年4月の高値を更新できるかどうかです。
高値を更新すれば、上昇トレンドに勢いが出てくる可能性が高まります。
高値を更新できなければ、もみ合い相場になる可能性が出てきます。
もしくは、2020年5月の安値を更新すれば下降トレンドに移行する可能性が高まります。
このように、直近の高値と安値の間で推移している場合は
そのどちらを更新するのかに注目することで、
チャートの変化を捉えやすくなります。
チャートの変化を捉えるにはステージの変化を見ることでも対応できます。
チャートの推移をしっかりと捉えていきましょう。