皆さんこんばんは。
政府は5月25日の夜に対策本部を開きました。
そして、東京など首都圏の1都3県と北海道を解除することを決め、
安倍総理大臣が解除宣言を行いました。
4月7日に出された宣言でしたが約1か月半ぶりに全国で解除されることになりました。
コロナウイルスとの長い戦いがまずはひと段落しました。
宣言前と解除後の日本は大きく変わったこともあり、
変わっていない部分もあるでしょう。
しかし、歴史を振り返っても大きな出来事起こると
社会はパラダイムシフトが起き、世の中が大きく変わることがあります。
コロナ後の社会はどのようになっていくのでしょうか。
日本のプロ野球は6月19日に開幕と決まりましたが、
当面は無観客試合となるようです。
相場という日々大きく変化しているものと対峙していると
世の中も日々変化していくのは当然のことと思います。
今週の注目チャートは、コロナの影響で世界的に企業業績は悪化していますが
元気よく上昇しているものを取り上げました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
勢いの違う銘柄を比べる by masao_shindo on TradingView.com
上記のチャートは、「東証マザーズ指数」の日足チャートになります。
マザーズは東京証券取引所が開設する新興企業向けの株式市場です。
上場基準が、東証などの一部や二部市場より大幅に緩いという特徴があります。
つまり、起業したての企業や赤字決算だが成長性が見込める企業も
上場しているということですね。
まずはチャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージです。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
このままトレンドの勢いが続くのか、それとも勢いが弱くなっていくのかを
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
皆さんが良くご存知の日経平均株価の算出方法は
1600以上ある東証一部企業のうち日本を代表する225社を選出し、
その選ばれた225社の株価を平均したものが日経平均株価になります。
勿論、権利落ちなどがあるので修正は入りますが基本は株価の平均です。
一方、マザーズ指数は時価総額加重平均指数という算出方法です。
つまり、株価と発行済株式数を掛け合わせるのが時価総額となり、
企業によって発行済株式数が違いますので、それぞれを加重平均します。
加重平均を簡単に説明します。
A高校(100名)のテストの平均点が60点、B高校(50名)のテストの平均点が40点とすると
(60点+40点)÷2=50点とはならずに、(60×100+40×50)÷(100+50)=53.33
単純な平均だと50点になりますが、加重平均だとより厳密な数字が出てくるのです。
マザーズ指数の時価総額は時期によって当然変わってきますが、
ざっと、東証の時価総額の100分の1前後となります。
また、マザーズ指数の構成業種を見ると情報・通信とサービスの比率が高くなっています。
こうして見ていくと、マザーズ指数がどういった特徴があるかが見えてきます。
それは、景気の動向に敏感になりやすい傾向があるということです。
ということは、底打ちや天井打ちするのも早い傾向があるということです。
現在、日経平均よりも速いスピードで上昇しています。
もしかしたら、コロナショックを織り込んで次の展開を目指して
上昇しているかもしれません。
チャートの推移に注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で見てみましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる200日EMAをみると
コロナショックで大きく割り込んでいましたが、
マザーズ指数はあっという間に200日EMAを超えてきました。
一方で、黒い折れ線を入れていますが、それは日経平均株価となります。
日経平均株価はここにきてようやく200日EMAに接近してきました。
帯の動きを見ていきましょう。
しっかりとした下降帯からしっかりとした上昇帯に移行しており、
この上なく分かり易い動きをしているということが理解できますね。
そして、黄色のチャネルラインも入れていますが、
そのチャネルラインの中で推移しており
安定した上昇をしていることを示しています。
では、ここからの展開を考えてみましょう。
もし、相場に勢いが出てくればチャネルラインを上抜けていきます。
勢いが無くなってくればチャネルラインを下抜けてきます。
もちろん、安定上昇が続くのであればチャネルラインの中で上昇を続けます。
ここからの動きに変化が出てきたところが、次のポイントになるとことなります。
このようにして、チャートの変化を捉えていくようにしましょう。