注目チャート131|大幸薬品(4574)

皆さんこんばんは。

2020年が始まって未だ2カ月ではありますが、
大きなニュースが次々と発生しています。

年始にはイランのミサイル問題が起きました。
一触即発のような緊張感から
もしかすると戦争が起きるのではといった状況でした。

また、新型コロナウイルスが中国で猛威を振るい、日本でも大きな影響が出ています。
日に日に増加している感染者数を見ると不安を感じますし
感染ルートが特定できない人も出てきているようですので
迂闊に外出ができないような雰囲気になってきています。

薬局からマスクや消毒液が一切無くなり、入荷されても直ぐに売り切れになっています。
オイルショックの時のトイレットペーパー取り付け騒ぎのようです。

一刻も早く解決してほしい問題ですが
治療薬が出来るのも数カ月以上かかるといわれていますので
しばらくは手洗い、うがい、そしてマスクを徹底していきましょう。

今週の注目チャートは、新型コロナウイルスに関する企業を取りあげます。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

 

上記のチャートは、「大幸薬品」の日足チャートになります。

大幸薬品は大阪に本社がある製薬会社です。
ラッパのマークの正露丸といえば、多くの方がご存知だと思います。
その他、樋屋製薬が製造する「樋屋奇応丸」の国内販売権を有しています。

最近だと二酸化塩素を主成分とするウイルス除去・除菌製品のブランドである
クレベリンはインフルエンザや今回のような新型化肺炎が流行すると
注目される商品となっています。

なお、医療用医薬品には一切参入していない企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっています。
トレンドに勢いがあるのが分かります。

また、逆Cカーブの上昇となっていることも分かります。
ここで反転するのかに注意しながら、
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

大幸薬品の事業は医薬品事業、感染管理事業、その他の事業と3つになります。
2019年3月の決算は売上高が104億円、営業利益が20億円、最終益が14億円となり
売上高が過去最高を記録しました。

2020年3月の決算内容はそれを更に上回る売り上げ、利益になる予想となっています。
特に第3四半期決算が非常に好調で感染管理事業の売り上げが
前期の32億円から60億円と約9割増しとなったことが要因となっています。
クレベリンシリーズが好調で特に国内向けの販売が大幅増加しているようです。

これに伴い通期の業績予想も上方修正しており
売上高、利益共に過去最高となる見通しとなっています。

やはり、感染管理事業はインフルエンザや
今回のような新型ウイルスが流行すると爆発的に売り上げが伸びるようです。

ポイントはそういった流行がひと段落した後にどうなるかだと思いますので
ここからのニュースの動向と株価の動きを並行して見ていくようにしましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析でチャートを見てみましょう。

まずは、200日EMAの動きを見ると価格は
その上下で緩やかにもみ合い弱含みの展開となっていました。

2019年5月辺りから200日EMAを上抜けてきましたが、
ここでの動きを見ると様々な他のチャートでも参考になる動きとなりました。
どういった動きだったかを確認してみましょう。

まず、200日EMAを一旦上抜けてから再度200日EMAを下回りました。
そのときに、直近の安値を更新することなく再び切り返して
チャネルラインや200日EMAでサポレジ転換するという
動きを見せてから高値更新していきました。

こういった動きはよくあるパターンですので覚えておくとよいでしょう。

そこからは怒涛の上昇を見せて一気に逆Cカーブの動きとなりました。
ここからの動きは要注目となります。
反転して一気に下落する動きを見せるのか、それとも、しばらく高値もみ合いとなるのか
もしくは、ここから更に上昇する動きを見せるのでしょうか。

一気に上昇すれば利益確定売りがでやすくなります。
ポイントはその後の動きです。

チャートは動きが無いときと大きく動く時があります。
その違いはトレンドが無いときとトレンドがある時の違いです。

トレンドが無いときはエネルギーが蓄積されている可能性が高いので
そういった銘柄を探していきましょう。

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