皆さんこんにちは。
今年は暖冬とはいえ、寒い日々が続いています。
暦の上では2月3日の節分を迎えたことで立春となり、春となりました。
節分の日は豆まきをして恵方巻を食べた方も多かったのではないでしょうか。
歳徳神という神様がいる方角に向かって無言で巻き寿司を食べると
願い事が叶うと言われており今年の恵方は西南西でした。
元々、節分とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことです。
昔は1年の始まりが春でしたので、立春の節分が今でいう大晦日のような意味合いとなり
1年の邪気を払い神様に向かってお祈りをするという理由もあったのかもしれませんね。
ところで、日本の相場格言には「節分天井、彼岸底」という言葉があります。
これは年始のご祝儀相場からの流れが節分の時期に天井を付け、
彼岸である3月に向けて下がるという格言です。
今年も2月に向けて上がり調整が入っている銘柄も出てきましたので
格言に近い動きをしていると感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、目線を世界に向けると節分天井どころか青天井の様相を呈しています。
青天井とは連日、最高値更新が続き、大天井が確認できないような状況のことを表します。
今週の注目チャートは「青天井」という表現がぴったりの企業を取りあげます。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは「テスラ」の週足チャートになります。
テスラはナスダック市場に上場している米国の企業です。
米国のカリフォルニアにある二次電池式電気自動車と電気自動車関連商品、
ソーラーパネルや蓄電池等を開発・製造・販売している自動車会社です。
起業家であるイーロン・マスク氏がCEOを務める企業であり
何かと世間を騒がせている会社です。
イーロン・マスク氏はスペースX社を通して
宇宙航空産業にも投資をしている実業家としても有名です。
また、テスラ社はパナソニックやトヨタ自動車とも提携している企業です。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージです。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっています。
トレンドに勢いがあるのが分かります。
また、逆Cカーブの上昇となっていることも分かります。
ここで反転するのかに注意しながら
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
2018年通期の決算によると、売上高が214億6126万ドルとなり
前年の117億5875万ドルからは約1.8倍と大きく伸びました。
しかし、最終損益は9億7609万ドルの赤字となっていました。
前年の赤字幅からは縮小しているとはいえ、厳しい決算内容でした。
ところが2019年第3四半期に1億4300万ドルの純利益を上げ
さらに2019年10~12月期の決算発表で純利益が1億500万ドルと
2四半期連続の黒字を達成しました。
同社を空売りしていた投資家たちが慌てて買い戻す動きや
年金基金などを含め多くの投資家が買い増しする動きなどが重なり
空前絶後の上昇となり上場来最高値を更新しています。
日本でもテスラと車載電池事業において提携しているパナソニックが
車載電池の北米工場だけなら四半期ベースで初めて黒字化を達成したと
ニュースが発表され注目されています。
今後も激しい動きになりそうですので注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析でチャートを見てみましょう。
まずは200週EMAの動きを見ると価格はその上で推移する動きが続いていましたが
2019年に入って200週EMAを下回ってきました。
その200週EMAを下回るのに下降チャネルラインを形成して下がっています。
綺麗な右肩下がりの動きとなっていました。
そこからチャネルラインの上限を上抜けてから200週EMAに挑戦するも
200週EMAや下降帯の抵抗を受けて反落します。
ただ、その前の安値を割ることは無く
再び下降帯や200週EMAの上抜けに挑戦して更新してきます。
売りにエッジがあるところから買いにエッジがあるところに移行する局面では
大きなローソク足が出てくることがあり、今回は大きな陽線が出ました。
そして、次に長年の抵抗線となっていたトライアングルの上限の抵抗線を上抜けてから
一気に逆Cカーブの展開となって上昇しています。
このような展開の時は、利益確定売りに警戒をしなければいけないのですが
そうは言っても上昇が継続している間はポジションを持ち続けなければいけません。
よって、注意が必要なところは手仕舞いのところとなります。
今回のチャートは週足ですが、日足チャートなど足の短いチャートに変更して
どこで流れが変わるかを意識して逆指値を出しておく必要があります。
いずれにせよ、このように長期間トライアングルを形成した銘柄が動き出すと
大きな動きになることがあるということを認識しておきましょう。