注目チャート127|WTI原油(USOIL)

新年明けましておめでとうございます。

皆様にとって素晴らしい1年になることをお祈り申し上げます。

今年は西暦が2020年となり、干支は子(ね)となります。
十干十二支で見ると庚子(かのえね)となります。
庚子は変化が生まれる状態、新たな生命が兆し始める状態と言われており、
動きが出てくる年回りとなりそうです。

また、相場格言では昨年の「亥(いのしし)」は「亥固まる」で
今年の「子(ね)」は「子繁盛」となっておりますので楽しみにしたい1年です。

ところが、2020年が始まって早々
米国はイランの革命防衛隊精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害しました。
それに対して、イランはイラクにある米軍基地を報復攻撃しました。

2020年はオリンピックと米大統領選挙があり期待感が高かったのですが、
新年早々、地政学的リスクが一気に高まりました。

今週の注目チャートは、その地政学的リスクの時に大きく動きやすい銘柄を取りあげます。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

 

上記のチャートは、「WTI原油」の日足チャートになります。

世界の原油市場は米国、英国、中東が三大市場となります。
中東はドバイ原油、英国は北海原油です。
WTI原油とは米国で取引されている銘柄になります。

WTIとは「West Texas Intermediate」の略です。
西テキサス地方の中質原油という意味になります。

取引量と市場参加者が多いことから
原油価格の代表的な指標の一つとなっています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めています。
トレンドに勢いが出始めてきました。

このままトレンドに勢いが出てくるのか、一時的な動きになるのかを
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

原油は経済活動において重要な資源の一つです。
歴史的には紀元前のエジプト時代から使われていましたが、
産業革命以降に需要が高まっていきました。

19世紀から20世紀にかけては自動車産業の発展と共に
原油の需要が爆発的に増加していきます。

そして、2度の世界大戦を経て原油の重要度が高まると共に
中東をはじめ米国や当時のソ連などで原油の供給も増加していきます。

1960年には石油輸出国機構(OPEC)が設立されたことで
OPECが価格をコントロールしようと供給量を増減してきました。

1973年に発生した第4次中東戦争ではオイルショックが発生しました。
当時1バレル2ドル前後だった価格が10ドルを超える動きを見せました。
日本でもトイレットペーパー騒ぎをはじめ、社会が大パニックとなりました。

1990年の湾岸戦争では1バレルが40ドルを超えました。
2008年には世界的な需要増大に伴い1バレル140ドルを突破しました。

その後のリーマンショックを経て
原油価格は1バレル30ドルを割り込む動きになりました。

このように原油は時代と共に乱高下を繰り返してきました。
我々の生活に密接に関係しているからこそ、価格推移を理解することが重要です。

それにより、株価や為替の動向を探るヒントに繋がっていきます。
一つでも多くのヒントを見つけていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析の優れたところは
相場の方向性を示してくれるところです。

その中でも200日EMAは
大局の強気と弱気の分岐点となりますので
この方向性と価格との関係性を見るだけでも
大きなヒントを与えてくれます。

2019年の価格を見ると、200日EMAを挟んで推移しているのが分かります。
つまり大局において強気となるか、弱気となるかの攻防が
長期にわたって行われていたことが理解できます。

また、200日EMAの方向性を見ると緩やかではありますが
右肩下がりとなっていますので、
やや売り方が有利な動きだったことが伺えます。

そこから第1ステージへと移行して200日EMAも上抜けてきました。

2020年の年始には米国がイランの特殊部隊の司令官を殺害し、
イランもイラクにある米国の軍事基地を攻撃したことで
地政学的リスクが一気に高まりました。

それにより、昨年の9月以来の高値を付けてきました。
その後はトランプ大統領の声明により大きく反落し
短期移動平均線は下向きになりましたが、現状は第1ステージを維持しています。

ここからは第1ステージを維持して高値更新への動きとなるのか、
反落して200日EMAに向けた動きになるのかに注目していきましょう。

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