皆さんこんにちは。
2019年もあとわずかとなりました。
来年2020年は東京オリンピックを控えており、楽しみな1年になりそうですね。
来年のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、
2020年はいよいよ「5G(ファイブジー)」のサービスが
本格的に始まると言われています。
そもそも、「5G」といわれても
ピンとこない方もいらっしゃる思いますので
どういったものか簡単にご紹介いたします。
「5G」とは「第5世代移動通信システム」の略で、「G」はGenerationです。
現在の「4G」に続く次世代の通信規格になるのですが、
「5G」に移行すると単にスマートフォンの通信速度が高速になるだけではなく
自動運転や「IoT(アイオーティ)」の発展などにも大きく貢献する点が注目です。
では「5G」が始まると皆さんの生活はどう変わるのでしょう。
映画などのダウンロードは一瞬で終わるようになるそうです。
工場では無人ロボット、建設現場では遠隔操作の無人施行、
農業ではドローンが活躍し、災害での活躍も期待されています。
へき地では遠隔医療で医師不足が解消し、
車は自動運転で、タクシーもアプリで無人タクシーになります。
そう考えると「5G」の時代になると
我々の生活は大きく変わってくるでしょう。
今週の注目チャートは、「5G」に関連する企業に注目しました。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、「アンリツ」の週足チャートになります。
1895年にアンリツの祖となる合資会社「石杉社(せきさんしゃ)」が設立され、
1990年、明治33年に安中電機製作所を設立しました。
当時は無線電信送信機などを製作していました。
1931年に共立電機との合併により安立電気となり、
現在のアンリツへとなっていきます。
ラジオ、テレビジョン放送機械などを経て携帯電話やスマートフォンへと繋がり
今や自動運転や5Gに欠かせない企業へとなってきています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージです。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がってきています。
帯でサポートされていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。
2019年の高値を更新するのか、それとも更新出来ずに利益確定売りなどが出てくるのかを
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
アンリツは産業機械も扱っていますが、携帯・基地局向けなどの計測機器を扱っています。
海外でも高いシェアを誇っており、日本だけでなく米国や欧州、
アジアと全世界へと展開している企業です。
5G時代を迎えるなか、この5G事業にも力を入れており事業を拡大しています。
メインの事業は「通信計測機器」と「食品検査機器」の2本柱となっており、
通信計測機器は全体の約7割を占めていますが、その内訳をみると
5GやLTEなどのモバイル事業が53%、ネットワーク・インフラが26%、
エレクトロニクスが21%となっています。
2019年3月期決算は売上高が996億円、営業益が112億円となり、
最終益が89億円となりました。
また、来期も増収増益を予想しており注目が集まっています。
このチャートをどう見るか?
日経平均と同じように2018年の秋から反落し、2018年の年末まで下降しました。
ただ、その後の動きからは日経平均とは違う動きを見せました。
何が違ったかというと日経平均は2018年の高値は更新していませんが、
アンリツは2018年の高値を2019年3月に高値を更新しました。
そこから利益確定売りが出ましたが、2018年の年末の安値を割らずに切り返してきました。
現在は、今年3月の高値は更新していませんが順調に上昇しています。
移動平均線大循環分析で見ると、第1ステージの安定上昇期となっています。
2018年末から今年にかけて短期移動平均線が上昇帯を下回り第3ステージになりました。
今年は2度、第3ステージになっていますが
2017年に下降帯から上昇帯に移行してからは一度も下降帯にはなっていません。
ここから第1ステージを維持して高値更新していくのか
それとも、高値を更新出来ずに反落していくのかが注目ポイントとなります。
つまりそれは3月に急騰してから急反落となっていますので、
この上昇が大局上昇トレンドの号砲となるのか
それとも「5G」関連のテーマ買いによる上昇で
一過性の動きだったのかがはっきりするということです。
「5G」関連銘柄は2020年に向けても間違いなく注目されるセクターだけに
ここからのチャートの展開には「5G」関連銘柄の命運もかかっているかもしれませんね。