注目チャート124|イエローハット(9882)

皆さんこんにちは。

月日が過ぎるのは早いものでもう12月となりました。
12月は日本では「師走」とも言いますよね。

なぜ師走と言うのでしょうか。
それは、師匠の僧がお経をあげるために
東西を馳せる「師馳す(しはす)」が語源になっているからだそうです。

紅葉が進み、彩りが深くなり、気温も徐々に寒くなってきました。
北海道や北日本側では冬型の気圧配置が強まり、山沿いを中心に各地で雪となり、
吹雪く所が出てきて冬将軍が到来してきました。

各地で雪が降り始めると車を保有している方々は
ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤにタイヤ交換をしなければいけません。

今年の長期気象予報では暖冬になるとのことですが、
果たしてどうなるのでしょうね。

今週の注目チャートは、雪が降ってきても意識されやすい企業に注目しました。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

 

上記のチャートは、「イエローハット」の週足チャートになります。

1961年に鍵山秀三郎氏が東京で創業したカー用品チェーンの大手です。
鍵山氏は「日本を美しくする会」の発足者で、
社員による清掃活動や企業収益の一部を社会に還元する活動でも知られています。

黄色のカウボーイ・ハットがロゴマークとなっていますが、
社名の由来は「人とクルマの共存」や「交通安全」を願い
「通学時に児童がかぶる黄色い帽子」から付けられたそうです。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、高値更新をしてきており
帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。

高値更新を続けるのか、それとも利益確定売りなどが出てくるのかを
短期移動平均線と帯の関係で「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

イエローハットはカー用品店を中心に700店舗ほど
バイク関連の店舗も100店舗ほど展開しており、
車検も事業として行っています。

元々、卸売りが多かったのですが
一般顧客に直接販売する小売を強化しました。
その結果、構造改革が成功し高収益企業に生まれ変わりました。

そして、2018年度の売上高は1392億円となり
過去最高を記録しました。
営業利益は958億円、最終益が73億円となり
それぞれ過去最高を記録しました。

カー用品の最大手といえばオートバックスですが
実は売り上げが頭打ちとなってきているのです。

ところが、イエローハットは
着実に売り上げを伸ばし追い上げてきています。
さらに、営業利益率も着実に伸ばしており
オートバックスよりも高収益体質になっています。

その点が株価にも影響していると考えられます。
来期も過去最高の更新を予想しており注目が集まっています。

このチャートをどう見るか?

リーマンショック以降順調に
株価は上昇していましたが、2018年は調整の1年でした。
そこから、2019年に入ってからは
2018年の高値も更新してきました。

移動平均線大循環分析で見ると、
2011年あたりから200EMAが右肩上がりになってきました。

そして、何度か調整が入り一時的には200EMAを割るものの
200EMAが支持線となって上昇トレンドを形成してきました。

ステージで見ると第1ステージの安定上昇期を継続しています。

ここに、高値と高値を結んだ線と安値と安値を結んだ線を入れました。
そうすると、上昇トレンドの振幅が拡大しながら推移しているのが分かります。

この線が意識されているかどうかは分かりませんが、
一つのトレンドとしてこの線を超えてくれば上昇が加速することが予測され
この線を下に割ってくればトレンドに変化が起きる可能性が高まります。

その点も意識することでトレードのヒントになるかもしれませんね。

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