注目チャート118|東日本旅客鉄道(9020)

皆さんこんにちは。

すっかり朝晩が涼しくなり、秋らしくなってきました。
秋といえば、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」などがありますが、
私は「相場の秋」を満喫しています。

秋になると動き出すことも多いのが相場ですので、
タイミングをジッと観察しています。

ところで、皆さんにとってはどのような秋となっているのでしょう。

この時期は「行楽の秋」でもありますよね。
行楽地への旅行などを検討されている方も多いのではないでしょうか。

観光地へ行くのに車やバスを使う方もいらっしゃるとは思いますが、
やはり、移動手段といえば電車を使う方が多いのではないでしょうか。

旅行だけでなく、通勤や通学、出張などとなれば
我々の生活と密接に関係しています。

今週の注目チャートは社会のインフラとなっている
「交通手段」に関する企業に注目しました。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「東日本旅客鉄道」の週足チャートです。

1987年に日本国有鉄道(国鉄)から鉄道事業を引き継いだ旅客鉄道会社の一つです。
通称はJR東日本で、日本の人口の3割強が住む東京圏に多くの路線を持っています。
国内では東北、関東、甲信越地方を中心とした地域に鉄道路線を有しています。

また、多様な関連事業を行っており海外事業も展開しています。
さらに、鉄道を運営する会社としての
輸送人数×距離においては世界最大の鉄道会社です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、上昇期ではありますが
価格が帯を挟んで推移しており、もみ合い相場になっているのが分かります。

ここからトレンドに勢いが出てくるのか、それとも、もみ合い相場が続くのかを
短期移動平均線と帯の関係を意識しながら「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

東日本旅客鉄道の事業は運輸事業を中心に流通・サービス事業、
不動産・ホテル事業、その他の事業と主に4つの事業からなっています。

もちろん、主な事業は運輸事業となりますが、
売上高に占める割合が約7割弱となっています。

2018年度の売上高は3兆20億円と過去最高を記録しましたが、
営業益は4848億円と過去最高は更新できませんでした。
けれども最終利益は2952億円となり、過去最高を更新しました。

業績面では今期も売上高、営業利益、最終利益ともに過去最高を予想しています。
業績が好調であることが分かります。

確かに人口減少による減収懸念はありますが、
鉄道を中心とした輸送サービスだけでなく、駅ナカや駅周辺の生活サービスや
Suicaを活用した移動購入サポートなどの相乗効果を活かしながら
国際事業のビジネスモデルを構築するなどの変革を続けています。

ですが、新幹線を運営しているJR東海の利益額や利益率には及んでいません。
やはり、利益率の向上と収益の多様性なども求められてくるでしょう。
今後の展開に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析でチャートを見てみましょう。
200週EMAが右肩上がりになっており、尚且つ、価格が200週EMAの上で推移していますので
「買い」にややエッジ(優位性)があるのが分かります。

ところが、2015年に高値を付けてからの動きを見ると、
下降チャネルと上昇チャネルを交互に繰り返しています。
つまり、トレンドを獲りに行くトレーダーにとっては
この上なく難しいチャートになっているということです。

トレンド相場ではなく、トレンドの無い時期が続いている銘柄を散見しますが
多くの投資家が興味を持たなくなり、人気が薄くなっていきます。
価格の推移から考えると必然の動きですね。
トレンド相場から調整局面に移行していったときは、
トレードを控えるか手法を変える必要があります。

どちらにせよ、いずれ訪れるトレンド相場がどのタイミングで現れるかを
しっかりと捉えていく必要があります。

こういった複雑な動きをしている銘柄ほど、
出来るだけシンプルに考えた方が良いでしょう。

小さなチャネルラインを沢山入れましたが、
それらを包む大きなチャネルラインでみることで
チャートをシンプルに捉えることができ、
さらにトレードに活かせることができます。

小さなチャネルラインをどちらに抜けるのか、
次に大きなチャネルラインをどちらに抜けていくのかを見ていきましょう。

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