注目チャート117|ヤマハ(7951)

皆さんこんにちは。

早いもので今年も残すところあと3カ月となりました。
今月は天皇陛下の「即位の礼」もありますので、
例年よりも厳かな月となりそうですね。

10月は英語で「October(オクトーバー)」と言いますが、
「オクトー」とはラテン語で「数字の8」のことを意味します。

音階のオクターブは完全8度音程のことで、
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」がそれにあたります。
8本の腕を持つタコ(蛸)のことはオクトパスといいますね。

ではなぜ、数字の8が10月になったかというと
古代ローマの暦では第8の月だったのですが、
現在の暦と2カ月のズレがあり、それを修正したために現在の10月になりました。

また、日本においては10月を「神無月」といいます。

「無」が助詞の「の」を意味するので「神の月」という意味になります。
諸説ありますが、10月は神様が出雲大社に集合するため
他の地域には神が不在となるという意味で「神無月」という説もあるそうです。
出雲の国では10月を「神在月(神有月)」と呼ぶので、その節も有力ですよね。
こう考えると暦が楽しくなってきますね。

今週の注目チャートは「オクトー」に関する企業に注目しました。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「ヤマハ」の週足チャートです。

山葉寅楠氏が浜松尋常小学校でオルガンを修理したことがきっかけとなり、
日本楽器製造株式会社(現在のヤマハ株式会社)を創業しました。

山葉氏は日本における初期のオルガン製造者の一人であり、
日本のピアノ製造業の創始者の一人でもあります。

世界最大の総合楽器メーカーであり、楽器だけでなく半導体、
音響機器(オーディオ・ビジュアル)、スポーツ用品、
自動車部品の製造発売も手掛けています。

なお、オートバイや船外機を製造するヤマハ発動機も
元々は同社の二輪部門から独立したもので、
会社のロゴマークも似ています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージです。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、下降帯に傾きが出始めており
間隔も広がってきています。
トレンドに勢いが出始めています。

ここから更にトレンドに勢いが出てくるのかどうかを
短期移動平均線と帯の関係を意識しながら「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

ヤマハの事業内容は大きく分けて3つあります。

楽器や音楽普及、音楽ソフトなどを扱う音楽事業、
オーディオや業務用音響機器、情報通信機器などの音響機器事業、
部品やゴルフ用品などのその他の事業があります。
そのうち音楽事業が全体の売り上げの約6割を占めています。

2019年度の決算内容を見ると売上高が4374億円、
営業益が560億円と過去最高を記録しています。

最終利益は437億円となっており、前期からは減少しましたが
安定的な決算内容となっていました。

2020年度の決算予想は音楽事業においては、ピアノやギターの売り上げ増を見込んでいます。
もちろん、電子楽器やその他の楽器も伸びる予想となっており
地域では中国や新興国での伸びが期待されています。

音響機器においても「AI」や「IoT」、技術革新などにより成長を予想しており、
ここからの躍進に期待したいところですね。
ブランド力を高め、高収益企業を目指していますので
今後の展開に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

チャートを移動平均線大循環分析で見ると、2015年から一時調整をいれながら
第1ステージを中心に堅調に推移していました。
直近は第4ステージの下降期となっています。
2018年10月に高値を付けてから流れに変化が出てきました。

では、「ダウ理論」の基本的な考え方をおさらいしチャートを見てみましょう。

上昇トレンドは高値が切り上がり安値も切り上がっていきます。
下降トレンドは高値が切り下がり安値も切り下がっていきます。

チャートでは2018年10月に直近高値を更新したものの
その後の反落で直近安値を割り込み、上昇トレンドが破綻したことが分かります。

その後の動きを確認してみましょう。

上昇トレンドが破綻したことはわかりました。
次に下降トレンドに移行するには高値が切り下がり、安値も切り下がっていきます。

まずは、高値が切り下がりました。
ところが安値は未だ切り下がっていません。
下降トレンド入りしたとは決めつけることができません。

考えられることは、もみ合い相場になっている可能性があるということです。
そして、ここからどういった展開になるのかを見ていく必要があります。
元のトレンドである上昇トレンドに戻るのか、
それとも、安値を切り下げて下降トレンドになるのか。

ダウ理論の基本的な考え方を知るだけで、
現在のトレンドがどうなっているかが分かります。
これをトレードに活かしていきましょう。

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