注目チャート106|上海総合指数(SHCOMP)

皆さんこんにちは。

今週の日曜日は7月7日で七夕(たなばた)ですね。
皆様は短冊にどのような願いを書かれるのでしょうか。

七夕といえば天の川での織姫と彦星の話が有名ですよね。

「天帝」という神様が星空を支配していた頃、
天の川の西岸に「織女」という天帝の娘が住んでいました。
一方、天の川の東岸には牛飼いの青年「牽牛」が住んでいました。
二人が働き者だったので、天帝の計らいでめでたく夫婦となりました。

ところが、二人はあまりにも仲が良すぎたために仕事をしなくなります。
業を煮やした天帝は、とうとう二人を引き離し一年に一度、
7月7日の夜だけ天の川を渡って会うことを許したというお話ですね。

一年にたった一回だからこそ、七夕がロマンチックになるのでしょう。

七夕はすでに奈良時代から行われていたとのことです。
この伝説はご存知だと思いますが、中国が起源となっています。

今週の注目チャートは、この伝説の元となった国の株価を見ていきましょう。
世界が注目しているだけに気になりますね。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、「上海総合指数」の日足チャートになります。

中国の上海証券取引所が算出・公表しており、
人民元建てA株(上海A株)と外貨建てB株(上海B株)の
全てで構成する株価指数になります。

一般的に上海総合指数は、中国本土の株式市場の上場銘柄の値動きを示す
代表的なインデックスとして世界中で注目されております。
では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージです。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。

小次郎講師流に見れば、下降帯から上昇帯に移行してきていますが、
まだトレンドには勢いがありません。

このままトレンド転換となるのかが注目です。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

米中貿易戦争の影響を大きく受けて2018年は大きく株価が下落しました。

世界の貿易大国の二国が互いに関税をかけ合うわけですから、
景気に大きな影響を与えるのは当然です。
それでも米国の株価はそこまで大きく崩れることはなく、堅調な推移を示していました。

一方、中国は米国からの関税により輸出が大幅に減少し
景気が一気に冷え込んだことで2018年のような株価の下落につながる動きとなりました。

そこから一旦、米中閣僚級会議により解決に向けた展開になるとの見方から
株価も回復傾向となっていました。

ところが、5月のトランプ大統領によるツイッターで状況は再び一変しました。
米中の会合は物別れとなり、米国は2,000億ドル規模の追加関税を
10%から25%に引き上げました。

これに伴い、株価が世界的に失速し上海総合指数もその影響を大きく受けました。
世界恐慌に陥るといった見方も出てくる中、
注目は20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)向けられていました。
そして、そのサミットで米中首脳会談が行われました。

結果は米国が中国からのほぼ全ての輸入品に追加関税を課す
「第4弾」の制裁措置の発動を見送るとともに、
中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)への制裁を緩和しました。

解決に向けた協議再開となったことで、
最悪の事態を免れたことへの安心感が広がりました。

米国の利下げ期待や米中貿易戦争の解決期待など、
思惑先行の上昇のようですが、今後の展開に注目して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

上海総合指数のチャートは厭らしい形状の動きから新年が始まっています。

昨年10月19日に安値を付けて一先ず切り返しが入っています。
ただ、力強く反発したわけではなく直ぐに勢いが無くなり反落しました。

そして、2019年の新年の1月4日にアップルショックも重なり
安寄りして2018年の安値を更新してから切り返すという
テクニカル泣かせの動きとなりました。

今度はそこから200日EMAを超えて切り返しが入り、
トレンド転換のような動きを見せました。

ただ、その流れは継続せず調整局面となり、200日EMAを挟んでの攻防となりました。
そこでは200日EMAを支持線として反発して
第1ステージに移行してきました。

ここからのポイントは4月8日の高値を更新して上昇トレンドが継続するのか、
それとも、高値を更新出来ずに反落するのかに注目となります。

このようなチャート形状はよく見られるパターンです。
トレンド転換が本物であれば高値を更新していきます。
一過性の動きであれば安値を割ってきます。

ここからの展開を追いかけることで
他の銘柄でも同様の動きがあったときに参考にできると思います。
しっかりとチェックしておきましょう。

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