注目チャート104|ユニ・チャーム(8113)

皆さんこんにちは。

突然ですが、日本政府観光局(JNTO)という機関の統計によると
2018年の年間日本人出国者数は約1,895万人、
訪日外国人は約3,119万人だったそうです。

合計で5,014万人となりますので、往復で延べ約1億人の人が税関を通過します。
ですから、税関職員の方の仕事は多忙を極めていると思います。

その日本の玄関となる成田税関支署で、小型のサル2匹が押収されました。
サルやカメなどをスーツケースに入れて密輸しようとしたそうです。

日米の専門家の鑑定によると、サルはアフリカ中南部に生息している属性のようですが
種を特定することが出来ず、どうも新種の「サル」の可能性があるとして
ニュースになっていました。

新種の動物が発見されることは凄いことですが、
密輸という形で発見されたということは残念でなりませんね。

今週の注目チャートは、ペット事業にも進出している企業を見ていきます。
ちょっと気になる動きをしていますね。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、ユニ・チャーム(8113)の日足チャートです。

1961年、昭和36年に創業者の高原慶一朗氏が
大成化工株式会社を設立したのが始まりです。
最初は建材の製造だったようですね。

現在は衛生用品の大手メーカーで、
ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア関連製品においては
アジア1位のシェアを誇っています。

それに伴い海外売り上げ比率が6割を超えていますが、
国内でもトップシェアを誇る企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。

小次郎講師流に見れば、短期移動平均線が上向きとなっていますので
このままトレンド転換となるか、帯の抵抗を受けて
トレンド継続となるかを見極める場面です。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

1984年に台湾に現地法人を設立し海外展開が始まりました。
そして、直接参入と技術供与というの二つのビジネスモデルを使い分けています。

アジア、中東、北アフリカ、南米など成長期にある地域では
自社生産と販売によって事業を展開し、
北米や欧州など市場規模が大きい成熟期にある地域では
技術供与することによって事業を展開しています。

2018年12月期の決算内容を振り返ると売上高が6882.9億円で、
前年度の6416.4億円から増加しました。
営業利益が951億円、最終利益が613億円とともに過去最高を記録しました。

今年の米中貿易摩擦の影響も受けていると思われますが、
中国の電子商取引(EC)大手が在庫水準を調整した影響で
2019年1~3月期の連結決算では、純利益が前年同期比10%減の127億円でした。
米中の貿易摩擦が長期化すれば、更に影響が大きくなりそうです。

チャートも不安定な動きを見せていますので、
米中貿易摩擦の行方とアジア市場の動きに注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

2018年9月に3892円を付けてから2018年10月末まで調整が入りました。
移動平均線大循環分析でチャートを見ると、
第1ステージから第4ステージへと移行して200日EMAも下回りました。

2019年に入ってからは、
200日EMAを挟みながら緩やかに上昇していました。
やはり、200日EMAを挟みながらもみ合い相場になっていたとしても
200日EMAが緩やかにも右肩上がりであれば、それほど不安感はありません。

ところが、5月に入ってから再び第4ステージへと移行し、
200日EMAも横ばいからやや右肩下がりになってきました。
200日EMAの方向性は大局の動きを示しているといわれていますので、
この動きは気になるところです。

直近の動きを見ると価格が切り返しており、
短期移動平均線と3本のMACDが右肩上がりとなってきています。
上昇帯や下降帯が継続しないときはもみ合い相場です。
5月まではもみ合い相場の強含みでした。

ここで200日EMAを上抜ければ、再度買い優勢の動きに戻ります。
そうなれば昨年高値更新の可能性が出てきます。

しかし、200日EMAと帯の抵抗を受けて反落すれば戻り売りになります。
戻り売りになれば纏まった調整が入る懸念が出てきます。
ここからの動きには注意が必要ですのでチャートの変化をしっかりと捉えていきましょう。

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