注目チャート102|プリマハム(2281)

皆さんこんにちは。

気が付けば5月も終わろうとしています。
時間が経つのは本当に早いですね。

元号が変わったことで、それまでは「平成最後の~~」だったのが、
何をするにしても「令和初の~~」となっています。
そして、これから令和初の梅雨の季節がやってきます。

すでに沖縄では梅雨入りしており、昨年より16日も早いそうです。
ところが、平年と比べると7日遅いそうですので
昨年の梅雨入りがいかに遅かったかが分かりますね。

さて、気になる九州北部から関東甲信の梅雨入り予想ですが、
今年は6月の第一週前後になるとの見方もあるようですね。

天気の世界では予想や予報といいますが、
相場の世界では予想ではなく予測をしていきます。

今週の注目チャートは、チャートの形状が気になる銘柄です。
どのようなシナリオが考えられるかを予測してみましょう。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

上記のチャートは、プリマハム(2281)の日足チャートです。

1931年に竹岸政則氏が石川県金沢市で「竹岸ハム商会」を創立したのが始まりです。
1965年に社名を「プリマハム」に改名して事業を行っています。
社名の通りハムやソーセージを主力商品とする日本の食肉加工食品メーカーです。
日本ハムや伊藤ハム、丸大食品と共に大手4社の一角を成しており、業界3位の企業です。

社名の「プリマ」とはドイツ語で「第一の」とか「極上の」
といった意味がありそこから社名にしているそうです。

また、ディズニーリゾートや東北楽天ゴールデンイーグルスの
オフィシャルスポンサーとしても有名ですよね。
では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、第1ステージではありますが、
帯に傾きがなく間隔が狭い状態です。
トレンドに勢いが出ているのかどうかに注目しながら
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

プリマハムの2019年度の決算が発表されました。
売上高が4,130億円と前期の3,945億円から185億円伸びました。
内訳を見るとハムやソーセージなどは21%程度となっており、
事業の多角化が進んでいるのが分かります。

とはいえ、加工食品事業と食肉事業で95%を占めていますので、
腰を据えて本業に取り組んでいるのも分かります。
経常利益は138億円となっており、業績が安定しています。

やはり、「食」に関する企業ですので派手さはありませんが、
地に足を付けた経営を行っているような印象を受ける企業です。

課題としてはハム・ソーセージの家計消費金額が年々減少しており、
2014年には一世帯当たり年間14,852円だったのが、
2018年には13,794円と減少傾向をたどっていることです。

これは、日本の人口が減少していることも考えられますが、
やはり、グローバル化や事業の多角化が必要になってくるでしょう。

ただ、現在は伊藤忠商事の系列会社となっていますので、
商社とのコラボによりグローバル展開も視野に入れているようです。
その辺りが今後の注目ポイントになるかもしれませんね。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で見ると、第1ステージを辛うじて維持しています。

2017年12月に4,315円の高値を付けてから
2018年は一時的な切り返しを見せるも、ほぼ、下がり続けた1年でした。
今年に入ってからは、帯が細く横這いになっていますので、
もみ合い相場になっていたのが分かりますね。

そして、2018年の12月に付けた1,800円が安値となり、
今年の5月の1,878円で二番底を付けてから
その間の戻り高値(2,195円)を更新してきました。

相場格言を鵜呑みにしてはいけませんが、
「二番底は黙って買え」という言葉があります。
安値が二つありその間の高値をネックラインといいます。
ネックラインが抵抗線から支持線にかわると流れが加速しやすくなるからです。

ここで、移動平均線大循環分析での上昇帯を支持帯として
上昇してくるようであれば200日EMAの攻防になります。
そこを更に上抜けてくるのであれば、本格的なトレンド転換の可能性が出てきます。
一方で、上昇帯が支持帯とならずに下抜けて、
更に安値更新となれば下降トレンドの継続となります。

チャート上ではネックラインを上に抜けたことから
トレンド転換となり買いが優勢となりそうでしたが、
再びネックラインを下回ってきています。

微妙な動きとなっていますので、
ここからどのような展開になるかを見ていきましょう。

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