皆さんこんにちは。
季節は春から初夏へと移り、
日中の最高気温が25℃以上となる夏日も出てきました。
ちなみに最高気温が30℃以上の日を「真夏日」、35℃以上の日を「猛暑日」とよびます。
熱中症対策や紫外線対策などを考えていく時期になってきましたね。
ところで、今週末はトランプ大統領が国賓として来日します。
その対策として東京都内の警備が最高レベルの厳重さとなっています。
天皇陛下が即位後に初めて会見する外国の要人にもなり、
また、大相撲を観戦することにもなっていますので、
関係場所の周辺は巡回や車両検問が徹底されています。
しかも、大相撲が行われる両国国技館での観戦場所が底辺部に位置する升席であれば、
座布団が飛ぶことも警戒されているようですね。
今回の警備は官である警視庁の仕事になりますが、
今週の注目チャートは、警備に関する民間企業のチャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
上記のチャートは、セコム(9735)の週足チャートです。
1962年に飯田亮氏と戸田寿一氏が日本警備保障株式会社を設立し創業しました。
日本で初めてできた警備保障会社となります。
前回の東京オリンピックでは選手村などの警備を単独で担当しました。
1980年代に「セコム」に社名変更するのですが、
「セキュリティ・コミュニケーション」を略した造語からきているそうです。
「セコムしてますか?」のフレーズをご存知の方も多いと思いますが、
1990年から読売ジャイアンツの元プロ野球選手であった、
長嶋茂雄氏のテレビコマーシャルで一躍有名企業となりましたね。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、第1ステージではありますが、
短期移動平均線が帯に絡んだ動きになっています。
トレンド継続となるのかどうかに注目しながら
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
セコムは警備サービス業国内首位の会社です。
狭義のサービス業としては時価総額が国内トップクラスとなり、
比較をすると業界2位の綜合警備保障のおよそ7倍、
3位のセントラル警備保障のおよそ99倍という規模を擁しています。
そのセコムが2019年度の企業決算を行いました。
発表された決算内容を見ると売上高が1兆138億円、
親会社株主に帰属する当期純利益が920億円と
売上が初めて1兆円を突破し、純利益と共に過去最高を達成しました。
売り上げの半分以上を占めるセキュリティ事業が伸びたこともありますが、
それ以外の防災やメディカルサービス、保険などの各事業も順調に伸びていました。
これに伴い1株当たりの配当金を中間配当の85円、
期末配当の85円と合わせた年間170円を予定しています。
一方で、営業利益は前期からみて減益となっており、
増収効果が利益に直結できていない部分もあります。
それは人材やITシステムへの投資の増加があります。
その背景が競争の激化によるものなのか、もしくは新規事業の導入によるものかを
見極めていくことが今後の株価に影響を与えると思われますので注目して見ていきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で見ると、第2ステージから第1ステージになっています。
ステージの「1→2→1の押し目買い」のパターンになっています。
帯が横向きにはなっていますが、
間隔が広がっていますのでトレンドの勢いが弱くなったとは考えにくいところです。
次に大循環MACDを見てみましょう。
価格とMACDの動きが逆行しており、ダイバージェンスになっているのが分かります。
ダイバージェンスは変化の兆しです。
だからといってトレンド転換すると決めつけるのはよくありません。
注意しながら見ていきましょう。
最後にフォーメーション分析で見てみましょう。
この形状は「ヘッド・アンド・ショルダー」、
別名「三尊天井」のパターンの可能性が出てきています。
山が三つあるように見えますが、この形状ではまだパターンが完成していません。
なぜ、完成していないかというと、ネックラインを割っていないからです。
ネックラインを割らずに上抜ければ中段保ち合いとなります。
それらを踏まえてここからの展開に注目しましょう。