注目チャート1|ユーロ・ドル

この度、小次郎講師のチャート情報局に寄稿することとなりました、ライター「S」です。毎週、気になるチャートと共に「S」的な目線で相場の魅力を発信できればと考えております。どうか、末長いお付き合いの程、宜しくお願い致します。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

2016年12月に米連邦制度理事会(FRB)が利上げを決定して米長期金利が直近のピークを付けました。米長期金利の低下と共にドルが下落しユーロが上昇を続けています。そのユーロドルの週足チャートを、今週はライター「S」の注目チャートとしてピックアップしました。

ユーロドル 週足チャート   2017年5月31日現在

 

移動平均線大循環分析によるステージCHECK

現在のステージはステージ6からステージ1へ移行してきています。ステージ1は移動平均線大循環分析では上昇期になります。週足ベースでのステージ1ということは、大局的にユーロが大きく上昇するかもしれないということを暗示しています。果たしてユーロドルの今後の展開はいかに?

ズバリ!注目点

ファンダメンタルズを見てみると、欧州中央銀行(ECB)は2018年も金融緩和を継続すると市場関係者の間ではいわれており、これはユーロの売り材料になります。また、ギリシャ問題や欧州各国の選挙イヤーでの保護主義台頭などを考慮すると、ユーロを買い進む材料は乏しいといえます。よって、現状のユーロ高はユーロが強いというよりは、ドル安に伴うシーソー的なユーロの上昇という印象を強く感じます。しかし、短期移動平均線が上昇し、帯の間隔が広がり傾きが出てくるとトレンドに勢いが出るわけですから、この流れを無視するわけにはいきません。とにかく、短期移動平均線の動きに注目です。

「S」の目線

ユーロを積極的に買う独自材料が乏しいわけですから、昨年の前半のようにステージ1の期間が短く直ぐに反落することも考えられます。週足でステージ1へと移行するということは大局観の変化の可能性がありますのでピックアップしましたが、トレードにおいては週足で売買するのではなく、日足やそれよりも小さな足でトレードするのが無難であると考えます。6月2日の米雇用統計や6月13・14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利の動向によって、その後のユーロドルがどう動くか。注目しましょう!

 

(ライター「S」)

 

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