インベスター俳優「瞬」の劇的!初心者講座 その8【注文方法】

さては、お待ちかねですね?投資の注文方法後編です。
前編では指値や逆指値に加え、OCOやIFDのような、外国の風を感じる注文方法をご紹介しましたので、今回は後編ということで和っぽい注文方法をご紹介していきましょう。(名称もどこか土着的!)
立会時間の決まっている銘柄ならではの方法とも言えますね。

名前が似たり寄ったりしてるものもありますが、ご安心ください。今回も分かりやすく、どこのサイトよりも口語的にフランクに解説していこうと思いますので!!

そもそも、立会時間って??

最近では24時間の取引や夜間もやっている先物取引等の金融商品が増えてきていますが、今でも株の個別銘柄は取引時間が1日数時間と限られています。その取引が行われる時間のことを「立会時間」と呼び、例えば、東京証券取引所の株式の立会時間は、午前9時〜午前11時30分、午後午後0時30分〜午後3時、となっています。お昼休みがきちんと確保されてるんですね。

しかし、海外の取引所は大抵お昼休みなんてものはなく決められた時間内はぶっ通しで取引が行われるので、実はお昼休みがある日本はかなり珍しい部類に入るのです!
かつての風習が未だ息づいてるだけでお昼休みの必要性はあまりないのですが、
勤勉と言われる日本人がきっちりお昼を休み、シエスタを取るイメージの外国人がお昼休憩なしに働いてることを考えると、なんだか倒錯の違和感を感じずにはおれません 笑

 

その為日本では、午前の部を「前場(ぜんば)」、午後の部を「後場(ごば)」とし、相場がスタートする「寄付(よりつき)」や「引け」もそれぞれにあって、1日の流れを追うと「寄付」→「前引(ぜんびけ)」→休憩→「後場寄(ごばより)」→「大引(おおびけ)」と進むのです。

基本的に取引時間が始まる時には「板寄(いたよせ)」という方式で、その時までに出ている売りと買いの注文を擦り合わせて各注文同士をバランスよく約定させられる値段を決めていき、立会中は「ザラバ」という方式で、その時出た注文に対してリアルタイムで一つ一つ対応する形で売りと買いの値段を成立させていく形となります。
ので、またそれに伴った注文方法が複数存在するって寸法なんです!

前回勉強したように、成行や指値・逆指値はもちろん株の注文にも存在します。否、むしろ、やはりそれらが基本中の基本で、主に取引で活用する頻度は「成行」「指値」「逆指値」が高いでしょう。よって、今回ご紹介するのはそれの応用編といったところでしょうか。

寄成注文

「きせいちゅう…」と読まずに「よりなり」と読んでください。
寄付時限定で、成行注文を出したいっす…!」とする時に使用する方法です。もちろん、始まりの価格がいくらになるかは分からないのですが、とにかく今日始まる時に買っておきたいという時に出す注文です。特殊なケースを除いてほぼ成立するので、まさに寄付×成行。

 

寄指注文

よりさし」注文、です。上記の寄成から察するに、「寄付の時に指値で注文することかな…?」と思ったそこのあなた、正解です。「寄付の時にこのくらいの値段だったら売ったり買ったりしたい!」と思った時はこの注文で。その事前に決めた値段に至らず注文が成立しなかった場合には、注文は自動でキャンセルとなります。

「え?じゃあ普通の指値で買うのと変わらないんじゃないの…?」と思ったそこのあなた。
それは違うんです。
上で説明したように、寄付の時の値段の決め方はザラ場ではなく板寄方式で値段を決めていきますので、もしかしたらより良い条件で売買が成立することもあるのです!
例えば1000円に下がったところで指値で買いたいと思っていたとします。その1000円で買いたいなって注文はとりあえず市場にあったとして、板寄時にコンピューターさんがたくさん出てる買いと売りの注文を擦り合わせて一番注文が多く成立する始値を選んだら、あら一番バランスが良いのが999円ですね、となった場合には1000円より安い999円で注文が成立することもあるんです。逆に1001円が一番妥当な値段だったとしても、1000円より高い場合はただ成立しないでキャンセルになるだけですので、不利に約定されることはありません。売りの場合は逆です。

ただし極端な値段を設定しすぎると、そもそも符合する反対の注文がない、もしくは板を寄せても到底その値段までは行かずということになってしまい、単に取引が成立しないで立会がスタートしてしまいますので、絶妙なラインを見極めて値段と数量を指定することが肝となってきます。

引成注文

ひけなり」注文。寄付の成行が「寄成」だったのに対して、引けで成行注文を出すのがこの「引成」。買いや売りが異様に殺到してストップ高・ストップ安となる特殊な状況でない限り、ほぼ確実に前引や大引において成行価格で成立するのがこの注文方法です。
ただし引けの時にはどうしても買いたい売りたいという場合には、後に紹介する指成注文(不成注文)を利用することが多いので、この注文方法を利用する機会はあまりないかもしれませんね。

 

引指注文

この「ひけさし」注文は、寄指注文の引けバージョンです。取引終了時の引けの際にも、板寄方式で各注文がバランスよく合致させられていき、一番バランスの取れる値段が終値として決められていくので、寄指注文同様、ちょっと安く買える・ちょっと高く売れる、という可能性があります。こちらも成立しなければ自動キャンセルとなります。

 

指成注文(不成注文)

さしなり」と読みます。“指値”と“成行”の両方の文字が入っているので「え?指値なの?成行なの?どっちなの?」と困惑しますよね。
イメージとしては“指値→成行”という順番があるものだと考えると理解しやすいかも。
立会が始まり、「ザラバ中は〇〇円(指値)になったら売買、その値段にならなかったら引けの時には自動で成行注文として扱っときますよ!」というのがこの注文方法の意味するところ。気持ちとしては「ザラバ中はなるべく有利な価格で成立させたいなぁ。でもそれが無理めだったら、まぁその時の値段に任せますからとりあえず引けで約定させちゃってください…!」といったところでしょうか。投資家のワガママな思いに応えてくれる注文ですね。

ただし、最後は成行価格で無理くり成立させられてしまいますので、思ってた値段とかけ離れた価格で約定されるという危険性も孕んでおります。
別名「不成(ふなり)注文」とも呼ばれ、「立会中“成らず”、の場合には…!」というニュアンスが含まれていそうですね。

IOC注文

久々に欧米感キター!というお気持ちでしょう。この流れだと漢字2字の紛らわしい組み合わせよりも、逆に分かりやすいかもしれませんね 笑

IOCは「Immediate or Cancel order」の略で「アイオーシー」、すぐに成立しなかった分の注文はすぐにキャンセルしますよという意味です。
成行でも指値でも利用できます。
どういう時に使えるかと言うと、例えば1000円で200株を成行でまさに今買いたいと思ったとします。その時板には1000円の売りが100株分しかなく、残りの100株は次に合致する1001円の方にあったとしても、成立しなかった100株分がすぐにキャンセルされてくれれば、無駄に高い価格で買わされるということもなくなります。また、値動きが急に荒くなった時に「急いで未約定分を取り消そうと思ったが間に合わず、思いもよらぬ価格で約定されてしまった…!」というリスクも減らせます

デメリットとしては大体買えればいいや売れればいいや、という融通が利かなくなるので、近しい価格だったとしても結果的に売り買いされてなかったということも当然あり得ます。

まとめ

株の場合は基本的に「時間の概念」と「成行・指値」を組み合わせた注文が多いので、そこの辺りの構造がきちんと分かっていればすんなり理解できそうです。
また寄付も午前・午後の2回、引けも午前・午後の2回ありますので、どちらの寄付・引けを狙ってるのかという判断も含めて注文を入れるようにしましょう。

前編・後編と合わせたこのコラムで、数多ある注文方法への恐怖心は大分減ったのではないでしょうか。
そして、知ったらやってみたくなるのが人間の性(さが)!
それはもう、それはもうね、存分にデモ口座でお試しください!

 

インベスター俳優「瞬」

 



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