チャート情報局も記事が増え盛り上がってまいりました。
3回目ですね「劇的!初心者講座」。
いつもいつまでも、初めましての一見さん大歓迎でございます!
さて、当サイトは『チャート情報局』と銘打ってますし
投資家は日々当たり前のようにチャートを眺めていますし、
ここの記事でもチャートを基に様々なテクニカル分析を行なっています。
ですが、原点に立ち返ってみると、
そもそも「テクニカル分析」とはなんでしょうか?
初心者の人にしてみれば、言葉からして未知の領域ですよ。
テクニカル、って技術?技術を分析する…?の?なにそれ??
そうですそうです。そういうことなんです!それでいいんです!
その為に僕みたいなのがいるんですよ!!
よっしゃ、分かりました。
では今日はテクニカル分析そのものを紐解いていきましょう。
テクニカル分析、つまり
「価格の上げ下げに何か法則があるんじゃない?」、
「もしかしたらそれってある程度予測できるんじゃね!?」
と思い、その動きに着目し始めたのは日本の米相場での出来事でした。発祥の地は日本だったのですね。
これもよく言われる話ですがローソク足を発明した本間宗久さんがその始祖。1700年代から既にテクニカル分析の原型はできつつあったのです。
そしてそれから少し間が空き、1800年代の終わりにアメリカのチャールズ・ダウさんが、今でも有名なダウ理論を提唱し西洋的なテクニカル分析が産声をあげました。上昇トレンドや下降トレンドを定義したのもこの理論ですね。
そこからチャートを用いてこれからの価格の動きを予測する、様々なテクニカル分析が考案されました。
しかしそれが一般的なこととして普及したのは1970年代になってからとも言われています。
随分最近だ!!
それまで世の中では、世界経済の変化や物の需要と供給などを鑑みて値動きを分析していく「ファンダメンタルズ分析」が主で、
チャートを見てあれこれ法則を導き出すテクニカル分析派はある種オカルトじみた目で見られていたそう…
しかし、そのテクニカル分析で利益を出すトレーダーが増えてきたことを皮切りに、一般トレーダーでもプロと渡り合えるツールとして人気を博し、さらにはコンピューターの発展・普及で今まで困難だった計算や予測が手軽に可能になったことがその流れを後押しし、テクニカル分析は爆発的に広まりました。
言ってしまえば2017年の現在でも、まだまだ発展途中なんですテクニカル分析の手法は。隆盛が起きてからまだ4.50年ですからね。
だから同じ分析手法でも国や人や証券会社の違いによって微妙に呼称が違ったり、ルールが若干間違って伝わったりしているものもあります 笑
まぁまだまだ黎明期ってことでご愛嬌ですね。
有名な移動平均線であったりボリンジャーバンドであったりパラボリックであったりエンベロープであったり、という名前の聞いたことのあるもの、なんなら詳しく知ってるよ!なものから、
なんじゃそりゃ初めて聞いたわ!ネーミングセンス凄っ!みたいなものまで本当に多種多様のテクニカル分析が存在します。
色んな物差しの中から自分に合ったものをチョイスして、自分のトレードに適応させていく、
という楽しみもあるんですね。
つまりテクニカル分析とは、ほぼ=チャート分析で、
値動きを示すチャートの動きの中になんか予測できる法則があるんじゃね!?
ちょっといろんな物差しを使ってそれ考えてみようぜ!
的な考えのことなんです。噛み砕いて言うと。
世界の動きを知るファンダメンタルズ分析ももちろん大事なのですが、それだけでは勝てません。
プロの情報網と我々一般人の情報網、どちらが早くて正確か…と考えたらその不利さも感じて頂けるかと。
さらにファンダメンタルズでは具体的にここで買う・ここで売るというシグナルを発してくれないので、トレードのルールを作り込む時にその情報を組み込めないのです。
身近な例を挙げると2011年にあった東日本大震災。
大変な思いをされた方も多くいることと思います。
ではその時「円」はどう動いたか?
シンプルなファンダメンタルズ分析で言えば日本が危機的状況なわけですから、日本への信頼はなくなり、みんな円を手放し円安になると分析されますよね?
しかし!実際には一瞬円安に振れた後、物凄く円高になっているのです。
これはドル円の5分足ですが、震災が起きた後すぐに円が買われた
円高ドル安方向への動きが如実に現われています。
この現象に対し色んなことを仰るアナリストの方がいますが、結局説明がうまく付けられません。
最近で言えば北朝鮮が不穏な動きをしているのに、その隣国であって危ないはずの日本の通貨価値がそのせいで上がったのも、普通であればおかしな動きです。
どこか海外でテロや自然災害が起こってトラブっている国の通貨を
買いたいと普通思いますか…?
このようにファンダメンタルズだけでは説明のつかないことが世の中にはいっぱいあるのです。
当然テクニカル分析も将来の動きをピタリ百発百中当てられるわけではありません。
「ダマシ」と呼ばれる「いつものパターンと違うなぁ」という動きだってもちろんあります。
ですが投資を「予想のゲーム」ではなく「確率のゲーム」と考えることができるのならば、
将来のことが全くわからない0の状態よりも、
将来のことが過去の膨大なパターンから少しでも読み取れる状況ってのは大きなアドバンテージだと思うのですよ。
それにチャートは日々動いている生き物のようで
よく観察していると段々と可愛いく思えてきます 笑
市場の思惑を素直に食べて、その姿を刻々と変えているんだなぁ、
と思うところまでいけばあなたも立派なチャート愛好家です。
(たまにワガママを言ったりスネたりして、いつもと違う動きをするところも、
可愛らしいあまのじゃくぶり!と思えれば微笑んで許せますよね!)
こう
陽線ちゃんと
陰線ちゃんがいるイメージ。
(※愛好家の中でもイメージには個人差があります)
これでテクニカル分析に詳しい方も初めて聞きましたって方も、
「チャート」と「テクニカル分析に」愛着が湧いたのではと思います。
その気持ちを大事にして、
日々動くチャートを“テクニカルに”分析していきましょう!!
インベスター俳優「瞬」