注目チャート54|NASDAQ(ナスダック)

皆さんこんにちは。

沖縄、九州、四国と梅雨入りし、5日には中国地方も昨年より15日早い梅雨入りが発表されました。
梅雨前線の上昇と共に、関西、関東でももう直ぐ梅雨入りとなりそうです。

日本では6月のことを水無月ともいいますが、水無月の「無」は無いのではなく、助詞にあたる「の」という意味で、「水の月」という意味だそうです。
梅雨入りして雨が続くと何となく気分がどんよりしそうですが、恵みの雨が無ければ食べ物は育ちません。
ですから、雨だからと家にこもらずに、雨に感謝をしながらこの時期ならではの紫陽花の名所にも出かけてみてはいかがでしょうか。

マーケットは梅雨入りというよりも、トランプ米大統領の言動行動がゲリラ豪雨のように政局を荒らしているようにみえますが、それでも高値を更新している銘柄があります。
今週の気になるチャートは、このような環境のなか史上最高値を更新している銘柄を見てみようと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


ナスダック総合株指数 週足    6月5日現在

上記のチャートは、「ナスダック総合株価指数」の週足チャートです。
何度か登場していますので、重複となりますが1971年に全米証券業協会(NASD)の主催で開設された米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場です。
新興企業やベンチャー企業向けの市場ではありますが、今では世界規模まで発展した企業が多数上場しており、今やIT・ハイテク関連企業を中心に米国経済をけん引しているといっても過言ではありません。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期となります。
小次郎講師流に見れば、帯が傾きを持って間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。
短期移動平均線と帯の関係を確りと「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

6月1日に発表された米国の5月の雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門の雇用者数の伸びが前月から大幅に加速しました。
失業率も18年ぶりの低水準に改善し米国経済が絶好調であることを示しました。
トランプ劇場は非常にドラスティックで、マーケットをかく乱する展開が続いています。
よって、トランプ政権の運営自体がリスクになることが多いため、米国経済の好調さを忘れがちになってしまいます。
そういう意味では、米国経済は絶好調を維持してはいますが、トランプ大統領の言動、行動が良し悪しは別として過熱感を抑えるクッション役になっているのかもしれません。
そして、過熱感を抑えながらナスダック総合株価指数が終値ベースで史上最高値を更新したという点が注目ポイントになりそうですね。

このチャートをどう見るか?

NYダウやS&P500は史上最高値を更新しておらず、ナスダック市場に上場しているアマゾン・ドット・コムやグーグル、アップル、フェイスブック、ネットフリックスなどが上昇をけん引しているのは明らかです。
裏を返せば、IT・ハイテク関連が失速すれば、米国経済も好調を維持するのは難しくなるのかもしれません。
悲観的な見方をすれば、その可能性もあるかもしれませんが、終値ベースで史上最高値を更新したということは、米国の株式市場が新たなステージに突入したと見るべきでしょう。

トランプ劇場がクッション役になっているとすれば、息の長い上昇相場になる可能性もあるということを想定して、現在のステージを確認しながらチャートを見ていきましょう。

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