ビットコインでケガをする!?仮想通貨もチャート分析で!

インンベスター俳優の廣瀬瞬です。

ホント流行ってますよね、「仮想通貨」。
数年前では考えられないこの現状。

いえいえ、もちろん随分と昔から存在自体は主に投資家などに認知されていましたが、最近テレビCMで見かけますし、そのCMでは有名女優のあの方も起用されていますし、一般的にも認知度はうなぎ登りなのではないでしょうか。

お馴染み「ビックカメラ」や大手旅行代理店の「H.I.S.」でも、支払いがビットコインで可能になったというニュースを見たのは記憶に新しいところ。

やはりなんだかんだ言ってもテレビの力とは強いもんだなぁ、ということを今更述べたいのではなく、むしろテレビで見るからには相当なもんだろう・大丈夫なんだろうという偏った日本人の信頼感に私は警鐘を鳴らし、興味を持つならその内実も知っておいてほしく、この記事を書きました。

まず、仮想通貨とは何なのか?

 

端的に言えば「オンライン上の通貨」です。その成立背景としては、ビットコインが有名ですが、この通貨は中本哲史(なかもとさとし)なる人物の論文を元に2009年に運用が始まりました。実はこの中本氏の素性は明らかにされておらず、名前としては日本人ですが、そうではないという説も巷では囁かれています。

彼の論文は、“金融機関に頼らない電子マネーについて”の研究論文。
確かに為替を介さず手数料なしで世界中で使える通貨というものは便利ですよね。まるで昨今流行っているゲーム世界のようです。オンラインゲームなどではゲーム内でのみ使える決められた通貨を現実世界の“お金”で購入するわけですから、発想としては前々からその下地はできていたように思えます。
(実際、かつて東京は渋谷にあった世界No.1ビットコイン取引所「マウントゴックス」はオンラインゲーム内アイテムの売買仲介会社だったことを考えれば、着想はネット上の仮想世界にあったんだな、と至極真っ当に思えます。)

また、仮想通貨には取引データが全て保管されるという特性があります。その為に取引される都度必要な計算領域を確保しなければいけないのですが、皆さんお使いのパソコンにもデータ容量の限界があるように、このデータにも書き込める限界があります。それを解消する為に、追記作業や計算作業を簡単に言えば一般の外部に委託し、その対価として新たな仮想通貨が発行され作業者にプレゼントされる、この仕組みを「採掘(マイニング)」と呼びます。

しかし仮想通貨の発行総量は事前に決められていることが多く、その為採掘をし尽くせば新たにその通貨は発行されなくなる。

すると何が起こるか?

分かりやすく言うと有限資産と言われる金(GOLD)のように、決まった量をみんなで奪い合う!ということが起きるのです。
しかし、我々は力が絶対の原始時代の人間では当然ないので、何によってその問題を解決するのかというと、それがまさに「取引(=トレード)」

既に持ってる人に売ってもらう。
高くてもいいから買いたい。
本来の価値以上に高く買ってくれる人がいるなら売ろうかな。

こういったような思惑が立ち上がった瞬間に、モノが何であれそこでは「売買」が成立し始めるのです。この記事を読んでいる皆さんは恐らく投資家の方々が多いのですんなり合点のいくことでしょう。

そして人気が出た後起こることと言えば「価格の高騰」。限りのあるものをみんなで奪い合えば価値が上がり、価格が上昇するのは歴史上明白なこと。テンプレ通りですね。
そういったことから、そこに目をつけた様々な投資行動が現在では氾濫跋扈しているんですね。

じゃあ仮想通貨は安全なの??

先にも書いた通り、仮想通貨は「金融機関に頼らない」マネー、という発想の元生み出されたので、その価値を保証してくれる公的機関が今のところ存在しないのです。
売買や両替の取引所は世界中に多数あるものの、それはあくまで民間団体。
その会社が倒産したら誰も元金を保証してはくれないのです。

価格の乱高下は投資対象としては面白く妙味性もありますが、上記の理由により安全面では不安が拭えないと言わざるを得ません。
また、名前の“仮想”通り、オンライン上の形のないものであることからその価値は本質的に揺らぎやすく、新興仮想通貨に関する詐欺も後を絶たないことからも、まだまだ信頼度は黎明期と言えるでしょう。

仮想通貨とチャート分析

とまぁ、仮想通貨のことに関して話をすれば本数冊ほど内容は多岐に渡りますし、それを詳しく説明しているサイトも世の中には幾らでもあるので、ここらで仮想通貨そのものの説明は終わりにして、いよいよこのサイトの本分であるチャート分析との関係性に注目してみましょう。

今回お見せしているのは、2017年10月6日現在のビットコイン/ドル、ビットコイン/円の日足チャート。ほぼ同じですね。

何せ新興通貨なのでまだ不審な点は多く、何かのニュースが流れたり重要人物が何か仮想通貨に言及しただけで敏感に急騰・急落はするものの、総じて価格が跳ね上がっていることが分かるでしょう。
1年前と比べてすら約8倍ほど値上がりしているこの上昇をチャート上だけで見ていると凄くチャンスがある気がしますよね。

数度の押し目は確認できますが、それでも小次郎講師流の移動平均線大循環分析で見てもステージ1の上昇局面がほとんど。

ただ、ボラティリティ(変動幅)が大きければ大きいほど、当然リスクも高いということは絶対に頭に入れておいてください。また先に述べた通り、通貨の保障制度もまだまだ確立されたわけではありません。

さらに、細かくチャートの推移を見て行くと、こういった恐いことも頻繁に起きていますし。

           
急落でロスカットラインにすぐ引っかかる、という性質もあるので安定的に利益を得られる投資商品と断ずるには、まだまだ時間がかかりそうです。

ですが!じゃあマイナスだけなのかと言ったらそんなことは決してなく、世に広がりを見せ出来高が増えるということはようやくこれからチャート分析の信憑性も増してくるとも言える状況なので、ここからが大数の法則が正しく働くチャート分析の出番、とも呼べるのではないでしょうか。

いままでの“なんとなく上下する”から“分析という根拠を持って上下する”の時代へ。

仮想通貨を取り巻く社会情勢

現在はビットコインだけでなく様々な仮想通貨が世に溢れている、さながら“仮想通貨戦国時代”です。

「イーサリアム」「リップル」「ライトコイン」など、もしかしたら聞き覚えのあるものもあるのではないでしょうか?

これはGoogle Trendsのグラフで、どの単語がどれだけ検索されているかの趨勢を調べるのに便利なツールです。今回は仮想通貨時価総額ランキングTop4を相対的に比較してみました。

それを見てもやはりビットコインの1強独裁は明らかですが、他の通貨もどんどん検索数が上昇しており、世界中で興味をもたれていることが分かります。

法定通貨ではない為、日本の金融庁も現在では快い対応をし辛い状態ではありますが、先日9月29日、仮想通貨の取引所として金融庁が新たに11社を認めたとの発表もありました。取引透明化への第一歩と呼べる歴史的出来事だと私は思います。
もちろん実用化に向けてクリアすべき課題は山積みですが、SBIやマネーパートナーズなどの証券会社がそこに名を連ね、半分公的に国に認められたのは強いなぁと。

個人の雑感としてはこれからもっともっと認知が広がり、市民権を得て、数年後には今のおサイフケータイのような電子マネーとして当たり前に使われる未来が来そうな気がしています。
ゆえに、仮想通貨に対する法改正や税率の是正などのニュースが今後世間では増えていくでしょうから、個人でその情報をきちんと斟酌できるよう、そしてチャートから正しく分析ができるようアンテナを張り続けて、この「センシティブ」な通貨と仲良くなってみるのも現代を生きる上では面白いのではないでしょうか。

インベスター俳優 「瞬」

(※当記事および当サイトは、仮想通貨の取引を推奨するものではありません。売買に関しての最終判断は必ずご自身でなされてください。)

 

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